クラシカル・ホメオパシー

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アメリカン・ホメオパシー協会の会長が     ホメオパシーを語る(その2)

先月にブログに掲載した、『アメリカン・ホメオパシー協会』の会長を務めるロナルド・ウイトモント医学博士のインタビューの後半を紹介します。

Interview with Ronald D. Whitmont  MD   (second part)
President of the American Institute of Homeopathy  (AIH)
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●   アメリカで法的に義務つけられている、予防接種について   ●

ワクチンの使用については、いくつかの理由で非常に深刻な懸念があります。まず、ワクチンには毒性のある有害成分が多く含まれています。これらの成分に対して、人が、短期的にも長期的にも、望まない反応をしていることが判明しています。そしてもう一つ、あまりに議論されなさすぎた、ワクチン接種を疑うべき理由があります。予防接種によって根絶された病気の多くは、ひょっとすると正常な免疫系の発達にとって本来重要で不可欠なものかもしれないのです。

従来の近代医学は病気を追い払おうとする十字軍です。これが本当に正しい考えなのか疑ってみる研究者はほとんどいません。そして予防接種を受けた人口についての調査がどんな結果を示しているのかを調べたりする研究も非常に少ないです。病気を排除すると、私たちの免疫系はどうなるでしょうか?イタリアのサルデーニャ島では、ロックフェラー財団が主催したプログラムによってマラリアが根絶されました。その後この地域では、自己免疫疾患である多発性硬化症の発症率が世界で一番高くなりました。ヨーロッパの研究者は、子供が麻疹を含む幼児期の病気に曝されない場合に、アレルギー疾患の割合が急騰することを発見しました。

連邦官報の記録によれば、あらゆる一般的な小児疾患の死亡率は、その疾患を避けるための予防接種を始める前に既に急速に減少していました。昔一般的だった小児疾患は、免疫系の発達に不可欠な役割を果たす可能性が高いのです。こうしたありふれた、良性かつ急性の、自己限定的な病気を根絶することによって、免疫系の機能不全に由来する、アレルギーや自己免疫疾患を含む、生涯にわたる慢性的な病気の土台を作る可能性があります。

予防接種の義務付けによって、アメリカ人はワクチンの強制的な販売の専属市場になってしまいました。そのワクチンは、個人と社会の双方にとって良くないもので、製薬会社の純利益にのみ貢献するのです。予防接種が皆さんにとってそんなに良いものであれば、どうして義務化する必要があるでしょう?製薬会社が約束しているような予防効果を実際にもたらすならば、望む人が予防接種を安心して任意で受けられるし、心配すべきは受けたくないと決める人たちの方です。けれども実際はそうではないのです。
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ワクチン接種を受けている集団と受けていない集団を比較する研究の数はこれまで非常に少ないですが、その少ない研究例によれば、以下の結論が導かれます。予防接種を受けた集団と比べて、予防接種を受けていない集団の方が、より健康的で、全死因死亡率がより低いということです。米国最高裁は、ワクチンが unavoidably unsafe「基本的に安全性を保証できない」ものだと考えています。アメリカにはワクチン有害事象報告システム(VAERS)があり、そしてワクチン被害裁判所(全国ワクチン傷害補償プログラム)により、すでに数十億ドルの損害賠償が払われています。もしワクチンが、十分に安全であるならば、なぜ製薬会社は連邦政府と協定を結び、市民による損害賠償請求からの完全な免除を保障されたのでしょう?

●  マイクロバイオームと健康について ●

ヒトのマイクロバイオームについてお答えすると、ホメオパスにとって、いくつかの理由で、これについて知ることが大事です。まず、ホメオパシーのレメディーはいくつかのやり方で、人体に影響を及ぼします。その一つはマイクロバイオームを通じての働きです。マイクロバイオームというのは、人間や動物が生きるため不可欠な、共生微生物叢の生息です。これまでのホメオパシー研究によれば、ホメオパシー治療がマイクロバイオームへ働きかけ、影響を及ぼし、変化させる力があると知られています。この影響は一次的(直接的)なのか、二次的(間接的)なのか、今のところではわかりませんが、私たちの健康状態が変わるたびに、私たちの微生物叢も変わります。マイクロバイオームの変化が健康状態の変化の原因、あるいはその結果、ともすればその両方でもあります。実験室でのホメオパシー研究が示すのは、レメディーが遺伝子発現、タンパク質合成、そして多くの他の経路や細胞機能に影響を与えるということです。私たちがこれまでの研究で把握できる最小の生物学的単位に至るまで、ホメオパシーのレメディーによって生命そのものが影響を受けています。

ホメオパスたちは昔から、知らないうちに、マイクロバイオームと協働してきました。従来の医学の方法論は、マイクロバイオームに敵対するようなアプローチでした。だけれども、抗生物質耐性の問題はその道がどれほど不毛かをよく示しています。人体の自然な生態環境が、健康、長寿、炎症の軽減、および病気の解消のための最も基本的な鍵の一つであるということは、マイクロバイオームが直接実証しています。従来の医学的処置はこのジレンマを解決するため、微生物を根絶、ないし(不十分に)制御しようとする試みを選んできました。従来の医療は、環境(およびその微生物)を、我々がずっと渡り合い、都合のいいように制御すべき、取り除かなければならない、身に降りかかる危険として捉えてきました。環境科学やアメリカ国立衛生研究所(NIH)が主催する「ヒトのマイクロバイオームプロジェクト」(Human Microbiome Project, HMP)が示しているのは、真の健康とは、マイクロバイオームの完全性に頼ろうとする、全体的かつ環境的な働きだということです。これはまさに、ホメオパスたちが知らずにずっとやってきたことなのです。

●    バイタル・フォース vital force について ●

ホメオパシーの中心には個人の治療があります。けれどもホメオパシーはそれよりうんと大きいものです。体と心を理解しながら同時に治療する医学体系です。どんな素材もホメオパシーのレメディー(薬)に変えることができます。というのは、レメディーは、物質のすべての基礎をなす、エネルギー的なマトリックス(基質、基本構成、母体)から抽出されるものだからです。ホメオパシーの実効性を見ますと、我々人間と世界との間に、ただの物理的化学的な相互作用を越える、より深いつながりがあると推定できます。自然の物質から導き出された「エネルギー的な」レメディーが、人間の精神的感情的な健康の発達に重大な影響を及ぼすことができるという事実は、私たちと自然界との間に、ある種の共鳴が起こることを示唆しています。ハーネマンはこれを「バイタル・フォース」と呼びましたが、我々はいまだにより適切な名前を与えることができていません。200年に渡ってホメオパスたちは、この「バイタル・フォース」と呼ばれる現象を研究してきました。そして実際に、検証可能で、予測可能で、再現性があることが分かりました。非常にリアルな事実です。それでどうやって儲けられるのかまだわからない人たちにとって、大きな脅威になる程の事実です。

ハーネマンが「バイタル・フォース」という言葉で表現しようとしたことについて、近代医学や近代科学がより的確な理解をもたらしたかどうかについていえば、私はそう思いません。敢えてそれについて考えるとしたら、従来の医者は「ホメオスタシス」を、自分の不調を自然に直す、自分の病気を自然に治癒する人体の能力として理解しています。それがどういうふうに働くのかは、この概念によってまだ全然説明されていませんが、少なくとも自己治癒と自己調整の可能性を認めるコンセプトです。体がそれをどのように可能にするか、そのメカニズムのいくつかのアスペクトについて、私たちは知っています:免疫系とマイクロバイオーム。ハーネマンが生きてた時代には、免疫系の知識もマイクロバイオームの知識もありませんでした。今になって、私たちが知っているのは、これらの二つのシステムの相互作用が健康にとって決定的であるということです。一方が乱れると、それが他方の障害を引き起こす。健全な成長と発達を可能にさせるためには、両方が邪魔や障害なしに、丸ごと健全に機能する必要があります。

私自身は、仕事をするときに「バイタル・フォース」という概念をほとんど使いません。重要なことではないと思うからです。この言葉自体も古臭く感じます。そして「精神」とか「エネルギー」のように曖昧で、適切ではない言葉だと思います(これまで3次元的なものを語るだけに使われた言語で、いきなり5次元の空間を描写する試みのように。それは不可能です)。「バイタル・フォース」について考えすぎると、実際の仕事の邪魔になります。「バイタル・フォース」という言葉が指す現実を治療に使うためには、それを理解する必要はありません。観察によって明らかになった、その働き方の法則を尊重すれば、十分です。

私は物事の仕組みを理解するのが好きですが、時にはそれが不可能なこともあります。物理学では、我々は磁気、重力または光についてまだきちんと説明することはできません。さまざまな理論がありますが、それらはすべて間違っているか、または部分的にしか正しくないことを知っています。ホメオパシーも同じパズルの一部だと私は思っています。日常生活の中で磁気、重力、光に頼っているのと全く同じように、私はホメオパシーに頼ります。磁気、重力、光、ホメオパシー:これらすべてのものの働きは、私が自分でわかるし、感じるものです。ホメオパシーが効く、そしてそれが私を生き物として束ねる「接合剤」にまで影響を及ぼすものだということを分かっています。分からないのは、それがなぜなのか、どういうふうになのか。何らかの「バイタル・フォース」によるのでしょうか?どうでしょう?私はそう思えません。ハーネマン自身は、この名前を与えることで表面を少し引っ掻いただけだと思います。いつか答えが出れば、よりすごいことになるでしょう。

ホメオパシーがどのように働くのかを「説明する」には、さらに多くの世代が必要かもしれません。そしてその答えは、私たちが今想像できる以上に、はるかに信じがたいことになると予想しています。今日我々が「ホメオパシー」と呼ぶものはおそらく、我々の限られた思考が把握できないほど、重要で、真実で、本質的な何かの「氷山の一角」でしかないでしょう。「部屋の中の象」のようなものです。この象は本当に部屋にいるのですが、足の爪に乗った塵のような我々の視点にとっては、大きすぎます。見ることさえもできません。

Dr. Ronald D. Whitmont is interviewed by Alan V. Schmukler
Originally published in www.hpathy.com ーApril 2018 issue of Homeopathy 4 Everyone
Copyright © 2016 Hpathy.com

アメリカン・ホメオパシー協会の会長が     ホメオパシーを語る(その1)

1844年に設立され、米国で最も長い歴史を持つ医学協会は『アメリカン・ホメオパシー協会(AIH)』です。その会長を務めるロナルド・ウイトモント(Ronald D. Whitmont M.D.)医学博士のインタビューを紹介します。ウイトモントさんはクラシカル・ホメオパシーに従事する内科医で、ニューヨーク市とニューヨーク州のラインベックで開業しています。また2006年に出版され、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語などに翻訳された「Homeopathy: An A to Z Home Handbook」の著者でもあります。

政治、経済、予防接種、マイクロバイオー ム 、生命力といった質問に対して、ウィモントさんの非常に明快できっぱりとした語り口を、ここで抜粋的に翻訳します。訳さなかった部分は主にアメリカの政治的事情、歴史、ホメオパシーなど、理解するために特に専門的な知識を必要とする箇所です。

Interview with Ronald D. Whitmont  MD   (first part)
President of the American Institute of Homeopathy  (AIH)
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● どういう成り行きでホメオパシーへの興味が生まれたのか ●

1995年にニューヨーク州のアメニア市で初めて開業して以来、ホメオパシーに従事しています。1988年に医大を卒業し、一年間の研修期間の後、4年間米海軍で勤務しました。内科医になるための研修期間は2005年に終わりました。従来のありきたりの医療にはうんざりでした。ただ症状を抑制する、人を病気の回転扉に閉じ込めるのとは違う形の医学に従事したかったのです。従来の医学のやり方では、薬は他の薬の副作用を抑えるために処方されるのであって、患者たちの調子を改善させるどころか、より多くの薬によって管理され、そして最終的にもっと病気になると感じました。

父は分析心理学とホメオパシーに従事する免許医でした。僕がまだ若い頃からこの分野へ導いてくれたので、自分の体でホメオパシーを体験しながら、そのメリットは腑に落ちていました。副作用や他の病気を誘発することなく、実際に病気を治したり、その解決を助けてくれるという経験を実感できたのです。

もう一つ印象的だったのは、レメディーにおける精神面、そして身体面への効果のダイナミックな相互作用でした。体と心を一緒に治療できるだけではなく、いいえ実際に、いつも一緒に治療されるべきなのです。その筋道は、非常に清廉潔白です。調べれば調べるほど、ホメオパシーのスタンスが腑に落ちました。そして現実世界を見れば見るほど、私たちが普通に行っているアロパシー医学が多くの問題を抱えており、それらは医療の分野に限らないと気づきました。私たちが医療において体に応用している考え方。この腐敗した考え方を同じように世界のあらゆる分野に当てはめたために、政治、政策、外交、社会政策、そして自然や環境との関係、そのすべてが狂ってしまったのです。

この関連を知れば知るほど、ホメオパシー的なアプローチは医療だけでなく、世界のあらゆる分野にも通じると感じました。この作用の原理は、環境問題や地政学にもとても効果的で、私にとって、ホメオパシーとは、ある根本的な真理の具体化を意味します。今日の私たちの世界には脱線しているところがたくさんあります。アロパシー的な取り組み方、つまり「より沢山がより良い(more is better)」という考え方、そして物理的、物質的な事実だけを重視した結果です。世界は、道徳的かつ倫理的な方位磁石を失ったようです。特に近代医学では。誤った医療戦略に対する反発として、保守的原理主義が起きています。慢性疾患が疫病のように流行っています。これらは近代医学の介在が導いた結果です。医療システムは破綻しています。そして、医療の選択肢を強制的に制限する試みは、我々がこの破綻に気づかないようにするための必死な方策なのです。

● 最近のホメオパシーバッシングについて●

ホメオパシーの発祥以来、今日も続くアロパシーの医師とホメオパシーの医師との間の歴史的な闘争は、決して医療の事実、あるいは実際の効用についての論争ではなかったことを覚えておくことが重要です。この闘争は常に「縄張り」の闘争でした。そしてこの縄張りとは、最終的にお金のことです。

私たちが今でも抗わなければならない、全世界で続いているホメオパシーバッシングは、今日なお、つまりところお金なのです。そしてこのバッシングは、掛け金が高くなったことにより、一層必死になりました。近代医学(アロパシー医学)の中心はお金儲けです。利益が全てなのです。もはや医術(healing art)ではなく、医療商売です。アメリカではウォール・ストリートが医療を動かしているのです。
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ホメオパシーは、利益を目的とするあらゆる医療システムにとって、大きな脅威です。なぜなら、ホメオパシーは開発し続ける先端技術、あるいは互いに共存しながら、莫大な利益を生み出す産業には依存しないからです。一方で、ホメオパシーはとてもシンプルで、テクノロジーや機械を必要としない、低コストで使いやすい医療です。病気を最終的に慢性化させるアロパシー医学とは違って、ホメオパシーは病気を慢性化させることなく、病気を根っこから取り除くため、長期的に見ればコスト削減になります。奇妙なことですが、一方では、ホメオパシーは、紋切り型の近代医学と比べると、はるかに複雑で、実践が難しい専門分野です。従来の近代医学は、基本的に、人並みの医師が目を閉じていても応用できる(料理本のレシピに似た)一連の単純なアルゴリズムに従って行われます。より良い効果のために、ホメオパシーは、レメディーと患者それぞれに対して、全体的、包括的な注意を払い、骨身を削るような、緻密で個人化された診療プロセスを拠り所にします。ひとつのアルゴリズムに従って、それぞれのケースを、すべて同じ診断結果にひとくくりにしてしまう近代医学のやり方と比べれば、一人一人のケースを独立した存在として扱うホメオパシーの方が、うんと多くの手間暇と脳みそを要します。

ホメオパシーは、医薬品の製造業者にも、これらに付随するサービスや製品の提供者にも大きな利益をもたらしません。ホメオパシーは病気を根本的に治し、長きに亘ってコストを削減します。従来のアロパシー医学にとって、ホメオパシーの全てが呪わしく忌むべき事実なのです。

医療が収益となる営利目的の産業によって支配されている限り、ホメオパシーは、あらゆる可能な手段ーそれは嘘や悪質な宣伝、そしてホメオパシーを違法とする究極の手段を含めてー押し退けられ続けるでしょう。今こそ、アメリカ人と世界の人々が目を覚まし、医療の現状に目を向けて、私たちの人生が牧場にいる沢山の家畜のように売買、管理されて、開発できる商品にされてしまったことに気づく時です。社会全体が目を覚まさない限り、ホメオパシーのような低コストで効果的な実践的医療は虐められ、大学、医療マーケット、そして病院から排除され続けるでしょう。なぜならホメオパシーが効果的でないためではなく、大きな経済的利益を生まず、そして利益に基づくシステムの中で競争できないからです。(続く)

Dr. Ronald D. Whitmont is interviewed by Alan V. Schmukler
Originally published in www.hpathy.com ーApril 2018 issue of Homeopathy 4 Everyone
Copyright © 2016 Hpathy.com

 

第35回 『ホメオパシーを話す会』

『認知症について』

認知症になった身内を抱える家族が最近増えています。今回のホメオパシーを話す会では、認知症というテーマに、二つの方向から近づきたいと思います。ホメオパス、そして親族は認知症になった人のために、どういう処置と対応ができるのか?そして認知症の背景や原因とは?認知症にならないために気をつけるべきことについて、お話しします。

(参加無料/予約不要)

 

【東京】
日時:9月1日(土)15:00ー16:30
場所:OAG ハウス   4階のセミナールーム
東京都港区赤坂 7-5-56

最寄駅:
東京メトロ銀座線、東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線
「青山一丁目」徒歩5分

OAG ハウスはカナダ大使館の隣、草月会館の後ろにあります。
4階のエレベーターを出て、右手のセミナールームです。

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【京都】
日時:9月8日(土)15:00ー16:30
場所:foodelco(ミーティングルーム)
京都市上京区信富町 298
最寄駅:
地下鉄「丸太町駅」徒歩12分
京阪電車「神宮丸太町駅」徒歩10分
地下鉄「市役所前駅」徒歩15分

*参加無料、予約不要です。
*前日までにご一報頂ければ、詳しい地図をおくります。