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1844年に設立され、米国で最も長い歴史を持つ医学協会は『アメリカン・ホメオパシー協会(AIH)』です。その会長を務めるロナルド・ウイトモント(Ronald D. Whitmont M.D.)医学博士のインタビューを紹介します。ウイトモントさんはクラシカル・ホメオパシーに従事する内科医で、ニューヨーク市とニューヨーク州のラインベックで開業しています。また2006年に出版され、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語などに翻訳された「Homeopathy: An A to Z Home Handbook」の著者でもあります。政治、経済、予防接種、マイクロバイオー ム 、生命力といった質問に対して、ウィモントさんの非常に明快できっぱりとした語り口を、ここで抜粋的に翻訳します。訳さなかった部分は主にアメリカの政治的事情、歴史、ホメオパシーなど、理解するために特に専門的な知識を必要とする箇所です。

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さて、前回のブログでは、花粉症やアレルギーの疫病的な普及の背景にある、二つの大きな原因として、近代的な生活により人体と共生する細菌が減少していること、そして人の免疫成長を十分配慮しない、近代医学の過剰な化学治療を取り上げました。近代生活や医学のおかげで、アレルギー疾患が一般的に増えつつある。そうはいっても、どうしてある人は花粉症になり、ある人は花粉症にならないのでしょう?同じ家族環境で育ち、似た予防接種や 医療を受けた兄弟をみても、花粉になる人とならない人がいます。若い頃から花粉症に悩む人もいれば、ある年齢になって初めて花粉症になる人もいます。長く花粉症に悩んだのに、ある年から悩まなくなる人もいます。「過剰衛生」や「過剰医療」のおかげで、われわれ現代人が一般的にアレルギーにかかりやすくなっていると理

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前回のブログでは、「花粉症は混乱している免疫系の異常な反応」と説明しました。それでは、免疫系を病気を起こすほど混乱させているのは一体何でしょうか?なぜ、近代になってから、ヒトの免疫系の良し悪しの識別が難しくなってきたのでしょうか?花粉症や他のアレルギー疾患(食物アレルギー、アレルギー性胃腸炎、アレルギー性気管支喘息、アトピー性皮膚炎など)や自己免疫疾患が急激に増えている背景とは?花粉症やアレルギー的疾患の原因を理解するためには、ヒトの免疫系、そのなかでも特に免疫系の成長と成熟のプロセスに目を向ける必要があります。ヒトがどのように免疫力を身につけて、それらを成長させるのか、という点です。

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1)花粉症の歴史と発生について。
病気にも歴史があります。人類にとって古い病気もあれば、新しい病気もあるのです。結核は人類の最も古い病気の一つです。紀元7.000年前の新石器時代の集落で発掘された骨や、紀元3.000年前のエジプトのミイラからも、結核の跡が見つかっています。喘息のような症状は、紀元前2.500~1.500年ごろから、すでに中国やバビロン、エジプトの医学書に記述されていたといいます。コレラは少なくとも紀元600年前以降、インドのガンジス川や谷に存在し、19世紀の初めから疫病として広く蔓延したようです。現代の「花粉症」と呼ばれる病気は、人類にとって非常に新しい病気です。古代ギリシャやローマ時代、あるいはイスラム文化圏の医学書を見ても、花粉症の症状を示す病気は記述されておらず、当時は花粉症という病気は一般的ではなかったと思われます。花粉症の症状が、初めて医学の視野に入ったのは、

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従来の近代医学が用いる薬剤には(ほとんどの場合)、一定の毒性のある化学的な作用物質が含まれています。その作用物質が人体の病的な局部や、脱線した機能に直接与える影響を目的として投与されます。 たとえば:男性(もしく女性)ホルモンの分泌を抑えるためのホルモン剤。傷口に増えすぎた菌を殺すための抗生剤。免疫力を抑えるためのステロイド。体の炎症反応を抑制するための抗ヒスタミン剤。痛みの伝達に必要な酵素の生産を止めるための鎮痛剤。脳細胞の伝達を弄る(妨げる、または進める)ための向精神薬と睡眠剤。血管を広げるための降圧剤。腎臓の中の水の再吸収を抑制するための利尿剤、などなど。

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„Im Grunde sind alle Menschen behindert, der Vorzug von uns Behinderten allerdings ist, dass wir es wissen.“(Wolfgang Schäuble)
実は、人は誰しもなんらかの障害を持っています。私たち障害者は、そのことをはっきりと自覚しているから、得しているのです。(ヴォルフガング・ショイブレ) ヴォルフガング・ショイブレはドイツの保守派の政治家で、1990年の選挙活動の集会で、精神疾患の男性によって銃撃されて以来、半身麻痺で車椅子生活を送っている。2009年から8年間財務大臣を務めてから、2017年よりドイツ連邦議会議長になりました。上記の言葉は、2006年に行われたインタビューで、車椅子生活について聞かれた時の返事

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