クラシカル・ホメオパシー

Monthly Archives:: May 2021

2021年6月の東京診療のお知らせ

東京での次回の診療日程が決まりましたのでお知らせします。
診療をご希望の方はメールまたはお電話にてご連絡ください。

【診察日】
2021年6月25日(金)ー  30日(水)

【場所】
東京都港区六本木 3丁目

【最寄駅】
東京メトロ日比谷線「六本木」駅徒歩6分
都営大江戸線「六本木」駅徒歩6分
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅徒歩6分

*詳しい場所はご予約の際にお知らせします。

治療家になるためのホメオパシー入門セミナ一

癒やすこと、癒されること 
Living Homeopathy 第5回 リトリ一卜式勉強会

「理論なき実践も、実践なき理論も、目的を達成することができない。」これは、ハ一ネマンがホメオパシーのアウトラインを初めて総合的に紹介した『体験の医術』冒頭の言葉です。このモッ卜一を大事にしたリ卜リー卜式のホメオパシー入門セミナ一をご案内します。ホメオパシーへの入門講座でもあり、治療家を目指す人にとつて、ホメオパシーを学ぶことはどういうことなのか、体験できるセミナ一でもあります。座学に留まらず、個人的な成長の刺激にもなる勉強会にしたいと思います。

【講座の内容】
ホメオパシー医術の本質に近づくための最も確かな近道は、その創立者ハーネマンの思想にあります。ドイツ語の原文を日本語で読解しながら、ホメオパシーの核となるコンセプトを解説します。

― ホメオパシーにおける生命、健康、病気の理解
一 ホメオパシー医術の根本的な原理
― その原理の適切な応用とそのために必要な道具
― 治療に当たるホメオパスの役割と心構え
— レメディ一の具体例
一 治療ケースの具体例

【參加対象となる方】
治療家、治療家になりたい人、ホメ才パシーに限らず治療現場で仕事しているないしはこれからしようとする人、広い意味での治療家的生き方を目指す人。

初心者向けのセミナ一ですので、ホメオパシーの深い知識を持っていることが条件ではありません。すでにホメオパシーの知識のある方、自分が勉強したホメオパシーを新たな切り口で復習したい方も歓迎します。なお、セルフケアやファミリ一ホメオパシーを習う講座ではありません。

ホメオパシーは一生をかけて学び続けるものであり、三日間の講座で一人前のホメオパスになれるわけではありません。とはいえ、ホメオパシーの精神に触れることで、ホメオパシーが自分に向いているのか、自分がホメオパシーに向いているのか、ホメオパシーを勉強することが自分の個人的な成長に貢献できるのか、感覚的に理解できるようになります。また、ホメオパシーを勉強するうえで、肝心なことは何なのかを体験することができます。

【リトリ一卜の場所】
癒されることを知らなければ、癒すこともできません。セミナ一の場所として、自分自身の養生にもなるところを選びました。昔からリトリ一卜の名所として知られている、穂高養生園の一棟を貸切にして、美味しいマクロビオテックの料理を味わいながら、自然豊富な環境のなかで、合宿形式で集中的に学びます。
穂高養生園 https://www.yojoen.com/

【開催期間】:
2021年10月21日(木)午後から 〜10月25日(月)午前まで
【募集人数】:12名
【申込期限】:2021年7月30日(金)

【参加費用】
一人部屋をご希望の方:
¥ 157,500(税込、受講料¥ 82.500、宿泊代 ¥ 75.000 の合計)
二人部屋をご希望の方:
¥ 141,500(税込、受講料¥ 82.500、宿泊代 ¥ 59.000 の合計)
*参加費用のご入金を7月30日までお願いしております。

申し込みや詳細については、living@ew-homeopathy.net へメールをください。

【Zoomでの説明会】
セミナーに興味のある方、もっと具体的に知りたい方、自分が参加できるかどうか迷う方、質問がある方のために、Zoomでの説明会を行います。メールでお申し込みください。参加リンクを送ります。

2021年6月19日(土) 21:00-22:00  (申込締切:6月16日)
2021年7月3日 (土)21:00-22:00 (申込締切:6月30日)

申し込み:living@ew-homeopathy.net

コロナ展望録。その8

抗自然と従自然。Covid-19の治療について。

去年、新型コロナウイルスが発生したころは、そのウイルスに対する薬も、そのウイルスが引き起こすCovid-19の治療にも特効薬がなかったことが、「非常に危ないウイルス」「特別に危険な病気」というイメージに貢献しましたし、大きな不安の一つでした。

発生から一年が経った今でも、まだ特効薬は見つかっていません。おそらく、これからも見つからないでしょうし、開発不可能でしょう。どんな病原体だろうが、またどんな病気であろうが、科学の薬で助かるはずだと思う人にとっては、この言い方は非常に悲観的に聞こえるかもしれませんが、まぎれもない事実です。

近代医学は、これまで100年以上の進歩の歴史において、呼吸器を通じて人間に感染する、呼吸器系ウイルスに有効な特効薬を開発できなかったことは現実です。新型コロナウイルスも、この呼吸器系ウイルスの家族のひとつです。風邪にならない薬、風邪を即効的に直す薬はありません。一般的に「風邪薬」として売られている薬品は、風邪の症状(熱、頭痛、咳など)を抑える効能しか持っていません。いわゆるインフルエンザ治療薬の主な効果も、症状の軽症や解熱だけです。仮に、免疫の弱い人が、呼吸器系ウイルスたちが引き起こした風邪やインフルエンザに似た不調を発症し、ウイルス性肺炎まで重症化しても、肺炎の特効薬はありません。肺炎になった場合は、適当に薬や酸素投与で患者の症状を和らげながら、その人の回復を待つしかありません。Covid-19という新型インフルエンザの肺炎も全く一緒です。

去年、突然に未知の(と思われた)ウイルスが出現した時、病院の医者は非常に困った立場になりました。治療マニュアルも、おすすめの治療法も、特効薬もない病気とどのように付き合うのか。患者の回復のためにどうすればいいのか、全く分からなかったため、最適ではない、有害な治療やケアも多くありました。

抗生剤、抗ウイルス剤とステロイドを大量に同時に投与する。違う病気(マラリア、HIV、エボラなど)にしか認証されていない薬を、実験的にCovid-19 患者に使う。これまでの常識的な肺炎治療マニュアルに従いながら、酸素濃度の低下を避けるために、早過ぎる段階で人工呼吸治療(気管挿管)を行う。あまりテーマにされていませんが、Covid-19死亡者として数えられている中に、有害な治療方法のせいで亡くなった方もたくさんいると考えなけれななりません。

BMJ British Medical Journal ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルが主催したZoom会議で、スタンフォード大学の疫病予防と保健研究の教授を務める、ジョン・P・A・ヨアニディス(John P.A. Ioannidis)はコロナウイルスパンデミックによってあれほど多くの人が死んだ「本当」の理由について語っています。以下の原因を挙げます。(What really caused 2.600.000 Covid Deaths、JPGYouTube、35分から)

ー 社会的不公正、不平等、人種差別、貧困
ー 喫煙
ー その他の変えられる危険因子や生活習慣(例ば肥満)
ー 老人ホームの不十分な保護
ー 効果的な公衆衛生対策の不十分な応用
ー 有害で伝染病を広げる公衆衛生対策の採用
  (例ば:愚かな無差別的なロックダウン) 
ー 最適ではない有害な医療と治療
ー ワクチン接種の不足

有害的な医療の具体例として、ヨアニディスは、もともと抗マラリア薬のヒドロキシクロロキン(Hydroxychloroquine)を指摘します。その違った投与によって、10万人が殺されていると推測されます。(JPGPDF)。

もう一つ、Covid-19の肺炎の多くのケースで有害と認められつつある処置は、人工呼吸治療(気管挿管)です。パンデミックの早い頃に、酸素飽和度がある数値以下に低下すると、Covid-19の重症者にマニュアル的に気管挿管し、人工呼吸器につなぐ処置が一般的に進められました。そのため、世界中は一時的に人工呼吸器不足になりました。医学的な常識に反対して、アメリカの Martin J. Tobin とドイツの Thomas Voshaar は、この点について、Covid-19の患者におけるマニュアル的な早期な人工呼吸治療(気管挿管)の問題点とデメリットを、パンデミックの早い時からはっきり指摘しています。

「人工呼吸器関連の合併症を最小限に減らす最良の方法は、どうしても必要な場合を除いて、挿管を避けることである。COVID-19 による死亡率を増加させる最も確実な方法は、挿管と人工呼吸を自由に、頻繁に使用することである。」(PDFPDF)。

Thomas Voshaarが院長を勤める病院では、人工呼吸治療をできるだけ避ける治療方法によって、集中治療室におけるCovid-19肺炎による死亡率を大幅に(50%から7.7%へ)下げられると証拠しました(PDFPDF)しかしながら、近代医学で一度常識やマニュアルになった治療法を変えるのは、容易ではありません。いまでも人工呼吸治療に頼りすぎるところが多くあります。その背景に経済的なインセンティブも働いています。ドイツや日本が導入した包括医療費支払い制度の下で、ICUの患者を(長く)人工呼吸器につけると、病院側が非常に高い報酬を請求できるので、人工呼吸器の使用は病院経営側にとってうれしい話なのです。

厚生省の災害派遣医療チーム(DMAT)事務局次長、近藤久禎は以下のように語ります。「そうして新型コロナには『5つの死』があると気づきました。① 恐怖から来る混乱で通常の医療・介護ができなくなることによる死亡、② 負担の増加と感染によるスタッフ数の減少があいまって受給バランスの崩壊したことによる死亡、③ 新型コロナ肺炎での死亡、④ 元々状態がよくなくて最後の死因がたまたまコロナだった死亡(「最後の一滴死亡」と呼ぶ)、⑤ それ以外の死因がついた新型コロナ患者の死亡、です」(PDF)。

ヨアニディスの指摘を踏まえて、⑥の死として、最適でない、安全でない、有害な薬投与と治療方法による死も付け加えなければなりません。

有害な治療についての意識や知識が高まるに連れて、Covid-19の患者の死亡率も減りつつあります。それでも、Covid-19に効くウイルスの繁殖を止める、根本治療はありません。「COVID-19には、特定の有効な治療薬や治癒法はありません。したがって、COVID-19の管理の基礎となるのは支持療法であり、症状を緩和するための治療、輸液療法、酸素補給、必要に応じて腹臥位にすること、影響を受ける他の重要な臓器をサポートするための薬物や装置などがあります」(Wikipedia)。特例承認の元で始まった予防接種については、有効性と安全性があまり高くなく、新型コロナウイルスに対する闘いの決定的な切り札になるとは思えません。(ワクチンについてまた近いうちに書きたいと思います。)

どんな感染病であろうと、治療アプローチは二つに分かれます。病原体を撲滅させるか、宿主を強くするか、のいずれかです。前者は病原体と闘い、その繁殖を毒性のある薬で防止しようとする「抗」病原体的なアプローチ。もうひとつは、患者本人が持っている自己治癒力と免疫力の働きに従いながら、その活性化を応援することで本人を元気に戻す。「従」自己治癒力とか「従」自然でも呼べるアプローチです。スポーツで例えるなら、この二つのアプローチは、ボクシング(抗)と柔道(従)のように違います。

特に新型コロナウイルスのような弱毒性の呼吸器ウイルスの場合、感染した人のうち、大きな割合は病気にならないか、ないしはほとんど気にならない軽い不調で病気を乗り越えます。なぜなら、殆どの人は病原体に対して、十分に強くて自然な防御力(免疫力、自然治癒力)を持っています。免疫力が大きく弱っている場合は、病原体が引き起こせる病気に合致する独自な弱さと受容性を持っている人しか、本格的な病気になりません。これはどんな感染病にも言えることです。(このテーマについて昔のブログで詳しく書きました:風邪は「移る」ものなのか、「引く」ものなのか?

それゆえ、全世界の多くの健康な人々の生活に、損害を与える手段(ロックダウン、学校閉鎖、旅行制限など)でウイルスを減少させようとする、あるいは体内で繁殖するウイルスを抗ウイルス剤で減らそうとするよりは、病気なった人の自己治癒力の弱点を手当し、本人の自己治癒力を発揮しながら元気を戻す方法がより有効で合理的、かつ早いのです。

近代医学は、大体150年前から近代化学と結合して以来、この「従」自然的な方法論をほぼ完全に忘れ、化学的な薬で病気および病原体と闘う方法を主流にしてきました。このアプローチの偏りや限界はCovid-19の治療の中で明らかです。直接ウイルスに効く特効薬がなければ、治療が難航します。(ちなみに増加しつつある、耐性菌が引き起こす病気の場合も、事情は全く一緒です。)

ホメオパシーは、上記の「従」自然的な医学の優れた代表ですが、ホメオパシーによって、Covid-19の肺炎を治せるでしょうか? ー はい、できます。ホメオパスにとっては、新型インフルエンザ(Covid-19)も、昔からある旧型インフルエンザも、その治療方法は全く変わりません。そしてホメオパシーはインフルエンザや肺炎で病んでいる人の治療が昔からかなり得意です。

歴史的な例を挙げます。スペイン風邪と呼ばれる、1918年ー1920年に全世界で流行ったパンデミック時の、ホメオパシーと近代医学の肺炎治療の死亡率は大きく違いました。当時の信憑性のある記録をまとめてみると、近代医学が5.8%、ホメオパシーは 0.7%でした。(当時まとめた報告記録のPDF。最近の、たくさんの資料を分析した論文のPDF

誤解に招かないように:「全世界の医者が使える」「どんな患者にでも効く」抗Covid-19肺炎の特効薬を、ホメオパシー医学が提供できるわけではありません。しかし肺炎になった個々の患者を、レメディーを以て有効的に治療する方法はあります。病人がどんな病原体によって肺炎になったのかを知らなくても、ホメオパシーでの治療ができます。ホメオパシーの医師が、昔も今も、ウイルスの情報やそのウイルスに対する特効薬がないなかで、肺炎になった人を有効に治療できるのは、長い間の臨床経験のデータに基づいた体系的に整理された方法論があるからです。この方法論については昔のブログに詳しく説明しましたので、ここでは省略します。もっと詳しく知りたい人は、以下のブログを読んでください。(近代医学にとって、ホメオパシーの「理解し難い」ところとは?

旧型、新型インフルエンザにかかったり、肺炎になると、本人の調子が変わり、色々な症状が現れます。熱、悪寒、咳、節々の痛み、痰、呼吸困難など。ホメオパスはその症状を非常に細かく観察しながら、病人の免疫系や自己治癒力がウイルスの攻撃に対してどのように反応し、働いているのかを診ます。誤解を恐れずに言うと、ホメオパスは患者の症状を単なる消極的(ネガティブ)な病気の表れというより、病気を乗り越えようとする、本人の自然治癒力の積極的な働きと反応として捉えています。事細かで周密な病人と症状の観察、そしてホメオパスの道具であるレパートリーとマテリア・メディカの確かな知識と使い方によって、患者個人の自己治癒力が一番必要とする、一番応援できるレメディーを決められます。

万が一、インフルエンザの症状が出た時でも、肺炎まで重症化する前に早く治すには、ホメオパシーは最も良い方法です。自宅療養の中も生かせるし、重症になって入院しなければならない時も応用できるメリットを生かせます。インフルエンザや肺炎のようなウイルス性感染症の急性病気を乗り越えても、時に何週間、あるいは何ヶ月間も後遺症で苦しむ患者もいます。この場合にも、ホメオパシーはより早い回復に大いに役に立つことを書き添えます。

ホメオパシーによるCovid-19の具体例治療に興味がある人は、カナダのアンドレ・セインがパンデミックの早い段階で公開した治療リポートをご覧になってください。世界中のホメオパシー教材にもなるように英語で書かれているので、かなり専門的なところがありますが、腕のいいホメオパスが重症のCovid-19患者をどのように治療し、健康を戻せるのかを見事に語っています。(PDF)ケースはp.10, p.12, p.15, p.17です。p.51から、新型コロナウイルスが広がった介護施設でのホメオパシーによる対応のリポートです。

新型コロナウイルスによる多数の死亡者を予言するウイルス学者と疫病者、Covid-19の患者の治療が難航する病院、特効薬がなくて困っている医者、医療システムの逼迫を告げる政治家、不安に振り回される市民。パンデミックの状況がこれほど生き詰まっていれば、人道的救済使用という考えで、ホメオパシー治療を積極的に医療システムや医療現場に加えてはどうでしょうか。残念ながら、日本ではホメオパシーを前向きに推進する社会的、政治的力がまだ足りません。