BNS

BNS(Bilateral Nasal Specific)について

ここで紹介する治療法は、発祥地のアメリカで、いろいろな名前で知られています。nasal specific (鼻道特定治療)、bilateral nasal specific (両側鼻道特定治療)、endonasal balloon therapy (鼻腔内風船治療)、nasal specific inflation technique (鼻道膨張方法)、endo-nasal facial cranial release (鼻腔顔面頭蓋解放治療)、functional cranial release (頭蓋骨機能的解放)、endonasal neurocranial adjustment(鼻腔脳頭蓋調整)、modified nasal specific (改善された鼻道特定治療)、nose job (ノー ズジョブ) など。

私はこの治療法を、カナダのホメオパス Dr. Andre Saine から、BNS (bilateral nasal specific)という名前 で教わりました。これまで施術を受けた日本人のクライアントの中では、「ノーズジョブ」というニックネー ムが定着しつつあり、使いやすいようです。BNS はホメオパシーと相性が良く、相互的に使える治療法です。

BNS(Bilateral Nasal Specific)とは?

1950年代にカイロプラクティックや自然療法の医師であった、リチャード・ストーバー(Richard Stober、1922-1987) によって開発され、主にアメリカやカナダで広く行われている「鼻道を通じて、頭や体全体の調子を整える治療法」です。

小さな風船を順番に、左右の鼻孔にある3つの鼻道(下、中、上)に導入し、それを一瞬、喉の後部に達するまで膨らませます。これにより鼻道が広げられると同時に、この膨張の圧力が蝶形骨に伝わります。蝶形骨は、頭蓋や顔のすべての骨に連結されていますが、この圧力によって、頭や顔の他の骨のつなぎ目にある滞りやすい緊張やストレスが解かれ、頭蓋骨や顔の骨組みがより自然な形に戻るように調整されます。頭蓋骨や頭全体を余計なストレスやプレッシャーから解放し、頭蓋骨の可動性を改善する治療法です。

頭蓋骨の可動性とは?

人間の頭蓋骨は主に22個の骨で構成されていますが、頭がバラバラにならないように縫合部分でつなぎ合わされています。この縫合は、一見強固なようでわずかな遊びを含む可動性を持っていることから、頭蓋や顔の骨は相互に少し動くことができます。

実はこれらの頭蓋骨の縫合部分は、人間が空気を呼吸するのと似たようなリズムで、少し広がったり、また狭くなったりを繰り返しています。この動きによって脳と脊髄を包む髄液が循環し、脳と脊髄が負担なく気持ちよく働けるように守っているのです。この動きは、「primary respiratory mechanism」(一次呼吸メカニズム)とも呼ばれます。髄液の一次呼吸メカニズムが邪魔されることなくスムーズに機能すれば、自律神経もバランス良く働きます。脳や脊髄が自由に働くことは、人間の心身の健康の基本であり、頭蓋骨の自然な可動性が失われた場合、あるいは低下した場合、いろいろな心身の不調とつながります。

BNSとは、頭蓋骨の可動性をすみやかに改善、回復する方法であり、「閉じた頭を開き」「歪んだ頭を正す」治療です。

どんな不調におすすめですか?

これまでの治療例と効果から、以下のような不調の場合にお勧めできる治療法です。

  • 出産時にダメージを受けた、または変形した頭蓋、難産のトラウマ
  • ダウン症
  • あらゆる発達障害:認知障害、学習障害、注意欠陥、多動性障害、自閉症、アスペルガー症候群、学習や集中能力における問題、身体のバランス感覚欠如/平衡感覚障害
  • 頭部・顔・背骨の怪我やトラウマによるすべての症状や後遺症、脳震盪、脳の怪我、事故やスポーツによる頭・首・背骨の怪我、鞭打ち症
  • 歯並不正、不正咬合、顎変形症、抜歯や顎の外科手術の後遺症、歯列矯正治療のサポート
  • 慢性的な頭痛や偏頭痛、のぼせ、頭に霧がかかった感じ、顔面神経痛、顔面麻痺
  • 慢性的な首や肩こり、頸部や胸部の痛み、腰痛、脊柱側弯症
  • 慢性的な首こり・肩こり、頸部や胸部の痛み、腰痛、脊柱側弯症
  • 鼻:慢性的な鼻づまり、ポリープ、味覚や嗅覚の喪失や低下、慢性的な鼻炎
  • 耳と目に於ける不調:耳鳴り、視力低下、聴力低下、緑内障
  • 病気の治療だけではなく、大事な試合や大きな舞台などの前に、BNSで体や声の調子を整えるプロのスポーツ選手や俳優もたくさんいます。

BNS 治療に興味のある方、もっと知りたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。