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2023.07.20

2023年の穂高リトリートセミナー ・参加者の体験談(2)

Living Homeopathy シリーズのリトリートセミナー「癒すこと、癒されること。治療家になるためのホメオパシー入門セミナー」も、今回で三度目の参加となりました。二度経験した穂高の秋は、その空気の澄んだ冷たさ、鮮やかな紅葉と実りの季節の恵みを存分に与えてくれましたが、初めて経験する新緑の穂高はまた格別でした。伸びていく木々や草花の勢い、鮮やかな緑と花々の香りに圧倒され、ダイナミックな生命の

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2023.07.05

2023年の穂高リトリートセミナー ・参加者の体験談(1)

‘21年から学びはじめ、今年も Living Homeopathy リトリートセミナーへ参加することができました。今回のリトリートセミナーの大きなテーマは CaseTaking(診察の方法・大切さ)について。その人にとって的確なレメディーを見つけるために、その人の話に耳を傾けながら、抱えている症状などを聴き取り、あるいはその人自身を丹念に観察し、ホメオパス自身の先入観が入らないよう情報を集める。そ

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2023.04.07

Aude sapere - オルガノンの題字について(2)

ハーネマンと同時代の哲学者、イマヌエル・カント(Immanuel Kant、1724 - 1804)の(もしかしたら一番)有名な論文の中にも、肝心なところで「Sapere aude」というアピールが出てきます。ハーネマン本人はおそらく、カントのこの論文を暗に示すため、「Aude sapere」という題辞をオルガノンに付したと思われます。同時代の読者だけではなく、ヨーロッパの思想史を少しでも知ってい

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2023.01.26

人間はどうして病気になるのか?(3)

ハーネマンが病気の原因について語る。(その3)間違った治療や薬害も、病気の原因になり得ます。医療がもたらす新たな不調と病気は、最近の言葉では「医原病」(iatrogenic disease)と呼ばれています。ハーネマンは、病気の原因について細かく説明している革新的な論文「経験の医術」のなかでは、これにあまり触れませんでした。が、その後1833年に出版された『医術のオルガノン』の第五版以後で、アロパ

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2023.03.20

Aude sapere - オルガノンの題字について(1)

ラテン語の「Aude sapere」を日本語に訳すと、「賢明になる勇気を出しなさい」のような意味になります。何があって、何のために、ハーネマンがこの題辞を選んだのか、もう少し探っていきましょう。

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2022.07.30

人間はどうして病気になるのか?(1) 

ハーネマンが病気の原因について語る。(その 1) 人間はどうして病気になるのか?哲学的には答えは簡単です。生きている人間は、孤立的な存在ではないからです。生きることはすなわち、あらゆる次元やレベルで、数えられないほどたくさんのものや人との相関関係において存在する、ということでしかありません。命でさえも頂きものです。

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