Blog
ある患者さんへの手紙(2)
8月30日ブログに紹介したハーネマンの手紙の後半です。
「もっと賢くなって下さい。自分自身のことを第一に大事にして下さい。他の気遣いはすべて、貴方にとって二の次のことにならなければなりません。そして誰かが、貴方のプライドに訴えながら、貴方の気力と体力を超えるようなことを、強制的にさせようとするときこそ、あなたの幸せで健康な生活に反する行動に、絶対に誘われないように気をつけて下さい。褒め言葉が一種の賄賂です。そういうことばに耳を閉ざして、それに振り回されないように冷静に、落ち着いた気持ちで悠々と自分の道を歩き続けて下さい。道理をわきまえた賢明な男のように。喜びのため、ゆっくりとこころや体を通じて喜びを味わうために、人間はこの世に居るのです。仕事をするというのは(自分を酷使せずに)、その喜びを得られる程度で十分なのです。
それ以上、あれ以上に稼ぐため、こういう名誉も、ああいう名誉も得るため、この人にもあの人にも役に立つため、盲目になった人々は絶えずせかせかしながら走り回ります。こういうてんてこ舞いが、我々の真の繁栄の破滅を招く、最もよくある破滅であり、若者が老化して早逝する、最もよくある原因なのです。
静かにものごとを進めようとする、平然かつ泰然たる人も目的に達します。そしてより穏やかに、より健康に生きて長生きします。
そしてこういうふうに穏やかに生きる人こそが、忙しすぎて我に返ることができない人より、ときどき、たったひとつの幸運な思いつきによって、あるいは、或る自ずと浮かんだアイディアによって、自分の経済的状況をよりよく好転させることができるのです。
ばたばたしても、より速くは走れません。
まず第一に、すこし平然さ、冷静さ、のんきで悠々とした心構えを身につけてください。そうして初めて、私が思う立派な男になれます。 ..... そして、ポケットに最後の20円しかなければ、そのときも、嬉しく明るく思って下さい。人生には、我々のことを大事に思う力が働いていて、そして、ある良いきっかけがまた全部を戻してくれるのです。体力を食べ物と飲み物によって補うため、耐えられない寒さと熱さから身を守るために、一体生きるためには我々人間は、どれぐらい必要でしょうか。前向きな気持ちがあれば、それほど必要でないものも、大きな苦労を伴わずにやってきます。賢人なら、あまりものを必要としません。費やさなくてすんだ体力は、薬によって補給する必要がないのです。」
(Briefe Hahnemanns an einen Patienten aus den Jahren 1793-1805, hrsg. v. B. Schuchardt, Tübingen 1886)
SEARCH
RECENT POSTS
MOST READ
TAGS
Covid-19 免疫力 過労・バーンアウト 花粉症 冷え性 火傷 肺炎 インフルエンザ 自然治癒力 コレステロール ガン・腫瘍 こころの病 アレルギー サプリメント similia similibus コロナ 健全な食生活 予防接種 VAED レメディー ワクチン 予防 介護 痛み クラシカル・ホメオパシー Hahnemann マイクロバイオーム 健康保険 薬害 modality 歴史 名ホメオパス 正名 アトピー 副作用 医療とお金 医食同源 Heilpraktiker アロパシー 映画 対症療法 オーガニック 微生物 病気の原因 心と体 心臓病 セッション 感染病 放射線 救急処置 救急医療 本 根本治療 Less is More 障害 歯 治癒 喘息 熱 環境汚染 傷・怪我 生命力 牧畜のホメオパシー 発達障害 登校拒否 リハビリテーション 終末医療 ポテンシー 共生 自然医療 妊娠中のエコー検査 認知症 ADHD 風邪 コンビネーション・レメディー