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1958年、中国で毛沢東は「大躍進政策」の一環として「四害駆除運動」を宣言し、四害のひとつとしてスズメの駆除を命令しました。畑の穀物を食べるスズメがいなくなれば、食料の収穫が増えるという目論見です。果たしてスズメの駆除運動は成功しました。その具体的方法についてはウィキペディアの「四害駆除運動」を参照してください。スズメがいなくなった結果、(穀物と共に)その餌である害虫が激増しました。そして、天敵のいなくなった害虫によって農作物は以前より荒らされ、結果としてスズメの駆除は、1,500ー4,500万人の餓死者を出した中国の大飢饉に大きく貢献してしまったのです。毛沢東の政策はその後、「三分の天災、七分の人災」と批判され、毛沢東が一時的に力を失う原因になりました。

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2月18日に開催されたミュンヘン安全保障会議のパネルディスカッション冒頭、ビル・ゲイツはCovid-19との戦いについて、その現状を尋ねられました。ゲイツのコメントは以下のようなものでしした。「残念なことに、ウイルスそのもの、特にオミクロンと呼ばれる変異株は、一種のワクチンなのです。つまり、B細胞およびT細胞の両方の免疫を作り出します。そしてウイルスは、私たちのワクチンよりも、世界中の人々に上手に行き渡ったのです。アフリカの国々で調査したところ、ワクチン接種を済ませた人と様々な変異株に感染した人は、合わせて約80%に上ります。これが何を意味するかというと、重症化リスク、それは主に高齢者や肥満、糖尿病に関連するリスクなのですが、これがオミクロンの感染暴露によって、劇的に減少したということです。」

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コロナ展望録。その16
新型ワクチンの実用の特例認証に際して、厚労省の専門家はワクチン接種による疾患増強(VAED)のリスクを指摘し、遺伝子技術を利用する全てのワクチンに共通する「重要な潜在的リスク」として取り上げました。(PDF、p.59)これについては製薬会社自体も、医療従事者向けに提供された「ワクチンの適正使用ガイド」の中で、「ワクチン接種に伴う疾患増強」を「重要な潜在的リスク」として認めざるを得ませんでした。(PDF、p.7)しかし不思議なことに、ワクチン接種済みのほとんどの人たちは、疾患増強という言葉を聞かされていないようです。

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コロナ展望録。その15
新型コロナワクチン接種との関連で報告されている健康被害や死亡例は、従来のワクチンと比べて非常に多いです。アメリカのワクチン有害事象報告システム(VAERS、OpenVAERS)は1990年に設けられました。1990年から2020年の30年の間に報告された、全てのワクチン接種との関連で亡くなった人の総数は8,692人です。平均すると一年に288人の死者が報告されました。他方、今年2021年のこれまで8ヶ月間に報告されている死亡者数は12,532人です。(8月13日の時点、PDF、ウェブ)

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『免疫力のこと』
世界中がコロナモードになってから、以前と比べて頻繁に免疫力の話題がのぼります。人間の免疫力の発達や働き方。免疫系と生命力。感染症と免疫系。免疫系とアレルギー。免疫系と予防接種。今度の「ホメオパシーを話す会」は、とことん免疫。たくさんの側面から免疫を照らします。

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前回のブログでは、「花粉症は混乱している免疫系の異常な反応」と説明しました。それでは、免疫系を病気を起こすほど混乱させているのは一体何でしょうか?なぜ、近代になってから、ヒトの免疫系の良し悪しの識別が難しくなってきたのでしょうか?花粉症や他のアレルギー疾患(食物アレルギー、アレルギー性胃腸炎、アレルギー性気管支喘息、アトピー性皮膚炎など)や自己免疫疾患が急激に増えている背景とは?花粉症やアレルギー的疾患の原因を理解するためには、ヒトの免疫系、そのなかでも特に免疫系の成長と成熟のプロセスに目を向ける必要があります。ヒトがどのように免疫力を身につけて、それらを成長させるのか、という点です。

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1)花粉症の歴史と発生について。
病気にも歴史があります。人類にとって古い病気もあれば、新しい病気もあるのです。結核は人類の最も古い病気の一つです。紀元7.000年前の新石器時代の集落で発掘された骨や、紀元3.000年前のエジプトのミイラからも、結核の跡が見つかっています。喘息のような症状は、紀元前2.500~1.500年ごろから、すでに中国やバビロン、エジプトの医学書に記述されていたといいます。コレラは少なくとも紀元600年前以降、インドのガンジス川や谷に存在し、19世紀の初めから疫病として広く蔓延したようです。現代の「花粉症」と呼ばれる病気は、人類にとって非常に新しい病気です。古代ギリシャやローマ時代、あるいはイスラム文化圏の医学書を見ても、花粉症の症状を示す病気は記述されておらず、当時は花粉症という病気は一般的ではなかったと思われます。花粉症の症状が、初めて医学の視野に入ったのは、

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