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2021.08.27

新型ワクチンの毒性について

コロナ展望録。その15

新型コロナワクチン接種との関連で報告されている健康被害や死亡例は、従来のワクチンと比べて非常に多いです。

アメリカのワクチン有害事象報告システム(VAERSOpenVAERS)は1990年に設けられました。1990年から2020年の30年の間に報告された、全てのワクチン接種との関連で亡くなった人の総数は8,692人です。平均すると一年に288人の死者が報告されました。他方、今年2021年のこれまで8ヶ月間に報告されている死亡者数は12,532人です。(8月13日の時点、PDFウェブ

ヨーロッパの場合をみると、欧州医薬品庁(EMA)へ報告されている、ワクチン接種との関連で亡くなった人は8月21日まで13,441人に上っています。(PfizerModernaJanssenAstraZeneca)。EMAのデータベースの分析には専門的な技術が必要ですので、データ分析を定期的に更新するチャンネルから数字を引用します。(PDFTelegram

これまでに新型コロナウイルスとの関連で亡くなったと報告されている死亡者数と比べれば、ワクチン関連の死亡者数が少なく見えます。しかし、このような形で、病気が理由で死んだ人とワクチンが理由で死んだ人の数を比較することがそもそもおかしなことです。病気そのものは人間の健康を脅かすものですが、ワクチンは人間を病気から守るはずものとして開発されたものです。そしてワクチンは治療薬と違って、数の少ない病人だけではなく、非常に多くの元気な人に接種されますので、安全性への要求が非常に高くて然るべきものなのです。統計やこうした考えを踏まえ、そして効能や副作用について比較的よく知られている従来のインフルエンザワクチンと比べれば、新型コロナワクチンが安全なものであるとはとても言えません。

致命的でない副作用や有害事象の種類と数を見てみても、この劇薬の毒性ははっきりと見て取れます。ヨロッパの EMA には8月の中旬までにほぼ200万が、アメリカの VAERSシステムには 595,620 件の副作用と有害事象が報告されています。(ウエブ

マスメディアは、製薬会社や国の言う「重篤な副作用は非常に稀」説に偏って、副作用についてほとんどオープンに報道していません。個人が報道できるソーシャルメディア(Facebook、Google)はいわば政府の手先となって、ワクチンの副反応を批判するチャンネルやワクチン懐疑派の発言を積極的に検閲しています。(PDFPDF))。敏感な人にはおすすめしませんが、個人がワクチン被害を紹介するチャンネルやウェブサイトもまだ残っています。(ウェブウェブ、、ウェブ

製薬会社が発表している「安全性レポート」を見ると、その副作用は全身のあらゆる部分に現れ、どんな臓器にも、どんな体の機能にも及ぶ可能性があるようです。(PDF、注:ただし前々回のブログで論じた通り、このレポートの数字は当てになりません。)被害者本人の話、医療従事者や研究者のレポート、色々な筋の報告を見ますと、著しく多い健康被害は以下のようです。どのワクチンメーカーであるかにかかわらず、現時点で使われているワクチンの全てで起こりうる有害事象です。

アナフィラキシーとベル麻痺やギラン・バレー症候群のような麻痺。これらの被害は従来のワクチンでもよく知られている有害事象です。

新型ワクチンに独特で、かつ接種後に著しい頻度で報告されている、気になる重篤な健康被害は、今の時点で主に以下の通りです。

心筋炎や心外膜炎のような心臓疾患。

血栓症。静脈と動脈だけではなくて、毛細管においても頻繁に発生する血栓症。

その血栓症と同時に(おそらく自己免疫疾患として)起こりうる、血小板減少症。血小板が少なすぎる場合、血液凝固が不全になり、血がサラサラになりすぎて、血管に傷ができたところが固まらず、ずっと出血し続けるという危ない症状です。

この血栓症と血小板減少症は、体のあらゆるところ・あらゆる臓器に、軽い不調から深刻な臓器不全、そして死亡に至る重篤な症状を起こしうるものです。脳の障害(頭痛から脳梗塞まで)。心臓疾患(胸の痛みから心筋梗塞まで)。腎障害。目の不調(失明に至る場合もある)。腸の不調(腸間膜動脈血栓症、多くの場合腸炎として誤診)。肺や呼吸機能の不調。生理不調(主に長引く不正出血)。流産。さまざまな、そして重篤な皮膚疾患。帯状疱疹。長引く難治性の耳鳴り。

医療現場で働いている介護士や看護師の話を聞くと、新型ワクチンの接種後に、基礎疾患(高血圧、認知症、脳梗塞による麻痺など)を患っている患者の調子が突然一段階悪化するという話もよく聞きます。当然、主に免疫力が弱くなっている、ギリギリのところで身体的機能のバランスを守り続けている高齢者の場合、こうした悪化は起こりやすいようです。たとえば:それまでは薬でコントロールできた血圧がコントロールできなくなる。軽い認知症が突然錯乱状態に変わる。これまで、自立してお手洗いに行けた患者が急に立ってられなくなり、寝たきりになる。

新型ワクチンのベネフィットとリスクのバランスを考える時に、忘れてはいけない大事なことがあります。例外を除けば新型コロナウイルスは、健康でない、基礎疾患を持つ、わずか一部分の高齢者のみにとって、重篤かつ危機的になりうる病気です。(右下の図をみてください:ウェブ)しかし、新型ワクチンの有害事象や健康障害は、健康状態や年齢を問わず、元気な人にも、若い人にも起こります。ワクチン接種から10日以内に倒れそして亡くなった、木下雄介のような有名なスポーツ選手やタレントなら、時々話題にもなるでしょう。

ワクチン接種のすぐ後に起こるアナフィラキシーを除いて、上記の健康被害は接種から何週間も経ってから起こりうると思われます。

新型コロナワクチンの問題をよく認識した、ワクチンについて懐疑的な医者でないとしたら、この副作用は誤診され、報告されません。ほとんどの国の医療システムは、ワクチンキャンペーンで手一杯ですので、そのワクチンによる有害事象をきちんと調べる暇も、興味もないようです。

新型コロナワクチンの副作用と重篤な有害事象がどうしてこれほど多いのか、その原因にについてはまだ細かく調べられていませんが、多くの研究者はワクチン開発の段階で、トゲトゲタンパク質(スパイクプロテイン)の毒性の問題を既に指摘していました。特に、トゲトゲタンパク質が血管や毛細血管に損害を与える可能が論じられました。この点についての理解をより深めたい人には「病気よりも悪い?COVID-19に対するmRNAワクチンがもたらす予期せぬ結果を検証する」(PDF)という専門的な論文をお勧めします。

トゲトゲタンパク質は、新型コロナウイルスの表面にくっついています。普通の生活の中で自然にこのウイルスに感染すると、ウイルスは気管の粘膜(鼻、口、喉)で繁殖しようとしますが、ほとんどの人はこの段階で、新型コロナウイルスを(旧型のコロナウイルス、つまりいわゆる風邪のウイルスと同様に)自分の免疫力できちんとやっつけます。この場合、ウイルスとの接触は、無症状や風邪っぽい症状で終わります。免疫力が低下している場合、ウイルスの繁殖は気管のもっと深いところ(気管支、肺)に進み、熱、咳、肺炎の症状が出ます。この段階で、患者、ホメオパス、医者が免疫力を上手に応援・活性化すれば、この感染も無事に治ります。患者の免疫系が非常に弱っている場合、あるいは間違った処置で弱めてしまった場合、ウイルスは、気管の粘膜が成す壁を破って、血液に入り、このトゲトゲタンパク質が全身に広がります。その場合、患者は危機的な病気になり、命が危ない状態に陥るケースが少なくないです。その時に臨床で見られる、体のあらゆるところで起こりうる症状と、新型ワクチンが引き起こす重篤な副作用はよく似ています。特に、あらゆる臓器で生じる血栓症はそうです。重篤な段階まで進んだ新型コロナウイルスの病理とワクチンの有害事象の多くは、トゲトゲタンパク質の毒性によるものではないか、と推測されます。(PDFPDFPDFPDFPDFPDF

自然に起こる感染の場合、ウイルスを粘膜で感知した瞬間から、人間の体は粘膜の中、そして全身でさまざまな免疫機能を生かし、いろいろな違う防御線を張ります。そのため、ほとんどの場合ウイルスは粘膜の防御線を乗り越えられません。新型コロナワクチンの場合、ウイルスのトゲトゲタンパク質の遺伝子が体内に注射され、細胞の中に運ばれた後に、この細胞が大量のトゲトゲタンパク質を作り出します。言い換えれば、段階的に一歩ずつ外から中へ進む感染と違って、何の警告もなしに、いきなり大量のトゲトゲタンパク質が体の中で作り出され、広がるのです。僕は病理学者でも免疫学者でもありませんが、ワクチンの多くの健康被害が、突然に体で増えるトゲトゲタンパク質の毒性と、それによって不自然な形で攻撃された免疫系に由来するのではないか、と思っています。

ワクチンキャンペーンが大幅進んでいる国を見ますと、新型コロナワクチンを2回接種されても、ワクチンが感染予防には全く効かないことがわかります。おそらく感染の自然な経路とワクチンの打ち方、この違いによると考えられます。気管系ウイルスの一種である新型コロナウイルスの感染は、主に上気管の粘膜がその舞台となります。ワクチン接種によって血液の中できた抗体は、粘膜に働いている免疫機能の役に大して立ちませんので、ワクチンでいくらたくさんの抗体が血液にできても、上気管の粘膜における感染、そしてそこから他人に感染させることは避けられません。

一言で言えば:「自分の免疫システムが最高のワクチンです」(福岡伸一、PDF)。そして一番安全な予防の手段でもあります。