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2023.12.21

ついでに

世界的に注目を浴びるドイツのテレビドラマはあまりありません。近年の大きな例外は、『バビロン・ベルリン』(Babylon Berlin)という歴史スリラードラマです。第一次、第二次世界大戦のの間のベルリンを舞台にしながら、庶民から上流階級までにわたる人々の生活や、人生の明暗を鮮やかに描くシリーズです。2017年にシリーズ1を公開して以来、世界的に人気を浴び、現在はシリーズ5を手掛けています。『バビロン・ベルリン』がヒットした理由は、スリリングなストーリー、俳優たちの演技などとは別に、莫大な製作費をかけた、非常に鮮やかでリアルに描かれている人物の衣装と街風景です。友達に勧められて、僕も最近このシリーズを楽しみました。当時の街並みを忠実に再現しているセットで、ホメオパシーのレメディーを扱う薬局も出てきます。当時、アロパシー医学の薬とホメオパシー医学のレメディーがどれほど同じ目線の高さで扱われていたかを鮮やかに見せています。

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2017.11.07

ついでに

映画のオススメ
自然、地球、環境や人間の営みを空から撮る撮影家として世界的に有名な、ヤン・アルテュスーベルトラン(Yann Arthus-Bertrand)の優れた作品を紹介します。アルテュスーベルトランの仕事を始めて知ったのは、 2015年のことでした。ある国際的なホメオパスの研修会の夜プログラムで、彼の 「Planet Ocean(海の惑星)」という映画が上映されました。2012年に封切りされた映画で、地球における生命や人間の生活が、どれほど深く、親密に、「海」と繋がっているかについて、素晴らしい映像が鮮明に伝えます。見たことのない映像、そして考えたことのない海の様々な現実の見せ方に、非常に感動しました。僕にとって「海のこと」の見方や考え方を変える映画でした。

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前回のブログは、安倍政権が経済と厚生の関係をどのように捉えているか、というテーマでした。そこで見えてきたのは、国の医療産業振興は、安倍さんの考えるように国民の健康向上と直接に繋がらないということです。安倍政権の医療に関する具体的な規制緩和策は、アメリカの医療環境の様子を覗き見しながら、それを手本にした政策のようにしか見えません。 確かに医療産業の売上や競争力からすると、アメリカは世界のトップランナーです。2014年の国民一人当たりの年間医療費を比較すると、アメリカ(USD 8.745)は日本(USD 3.649)の2倍以上です(PDF)。国内総生産(GDP)の中の医療費の割合を見ると、2011年に日本はGDPの9.6%、アメリカはGDPの17.7%、(日本の1.8倍)を医療費に使いました(PDF)。この数字には、サプリメントや健康食品の費用はまだ含まれていません。

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コレステロール神話の崩壊(前回のブログを参照)は、日本より海外のほうが進んでいます。日本にもコレステロール低下の医療的必要性を批判する専門家は増えていますが、その声や研究発表は(昔の反原発の研究者や運動家とよく似たように)まだメインストリームの医療、患者と医者の常識には届いていません。もっと興味のある人のために、このブログに日本語の資料編を載せます。親戚や知り合いでコレステロール値低下のためにスタチン薬剤を飲む人がいれば、この情報を教えてあげて下さい。どうぞご自由に活用ください。 「スタチン、心臓病予防に有効なの?学会調査では効果なし」(PDF) という見出しで、朝日新聞は2014年9月に脂質栄養学会理事の奥山治美氏の調査結果を紹介しました。奥山治美氏は、1990 - 2008年までに行われたスタチン剤の効果を確かめるため、16件の臨床研究を調べました。それによりますと、「効果なし」という結論に至った研究は、全て製薬会社から完全に自立している研究グループによって行われた一方、「効果あり」と発表した研究プロジェクト

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ドイツ・バイエルン州の国営放送(BR, Bayerisches Fernsehen)が、2013年4月22日に、「知の魅惑」(Faszination Wissen)というシリーズの中で放映した、ホメオパシーについてのドキュメンタリーを紹介します。タイトルは「オパシーは医学なのか、医学もどきなのか?」(Homöopathie - Medizin oder Mogelpackung?)一般的なホメオパシーの賛否両論を出発点にして、この番組が分かりやすい形で、ホメオパシーの有効無効にまつわる、幾つかの最近の臨床治験を紹介しています。個人的に特に印象深かったのは、以下の四つの部分でした。畜産にホメオパシーを取り入れる Birgit Gnadlさんの仕事。牛の病気をホメオパシーのレメディーで治しながら、多くの畜産の現場で大量に使われている抗生剤が、殆んど不必要になっています。

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2013.10.22

ついでに

ドイツの国営放送の教育チャンネルで、10月末から11月初めにかけて、ホメオパシーの歴史についてのドキュメンタリー映画を放送します。(バイエルン放送 BR-alpha: Die Geschichte der Homöopathie) 2010年に放映された番組の再放送で、時代劇的な設定でホメオパシーの歴史を語りながら、専門家がホメオパシー医学の特徴と基礎知識を説明する映画です。出来が良くて、情報もいっぱい。このドキュメンタリー映画は2011年のワールドメディアフェスティバルで、現代メディア国際コンペティションのゴールデングローブ賞を受賞しました。(World Media FestivalのIntermedia Globe Gold Award)

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