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2023.12.21

医療の選択肢:ホメオパシーのレメディーとアロパシーの薬を同様に扱うドイツの薬局

世界的に注目を浴びるドイツのテレビドラマはあまりありません。近年の大きな例外は、『バビロン・ベルリン』(Babylon Berlin)という歴史スリラードラマです。第一次、第二次世界大戦のの間のベルリンを舞台にしながら、庶民から上流階級までにわたる人々の生活や、人生の明暗を鮮やかに描くシリーズです。2017年にシリーズ1を公開して以来、世界的に人気を浴び、現在はシリーズ5を手掛けています。

『バビロン・ベルリン』がヒットした理由は、スリリングなストーリー、俳優たちの演技などとは別に、莫大な製作費をかけた、非常に鮮やかでリアルに描かれている人物の衣装と街風景です。友達に勧められて、僕も最近このシリーズを楽しみました。当時の街並みを忠実に再現しているセットで、ホメオパシーのレメディーを扱う薬局も出てきます。当時、アロパシー医学の薬とホメオパシー医学のレメディーがどれほど同じ目線の高さで扱われていたかを鮮やかに見せています。

上の写真は1929年のベルリンを舞台にする『バビロン・ベルリン』のシーズン1の第7話、8:47の映像です。このシーンは、薬局を出る主人公のゲレオン・ラートがレメディーを買うために薬局を訪ねたわけではありません。戦場で受けたPTSD(心的外傷後ストレス障害)の苦しみを抑えるモルヒネを不法に買うため、この薬局の顧客になりました。どう考えても、根本からホメオパシーで治療した方が効くと思います。

下の写真は、『バビロン・ベルリン』とは関係なく、僕が2019年9月にベルリンで散歩しながら撮った写真です。Roseneck Apotheke はシャルロッテンブルク - ヴィルマースドルフ区のシュマルゲンドルフ(Schmargendorf)地域にある、普通の薬局です。20世紀初頭と同様に、21世紀になっても、アロパシー医学の薬とホメオパシー医学のレメディーを同時に扱う薬局はドイツでは少なくありません。

BERLIN 1929
BERLIN 2019