Blog

2024.09.25

バーネットの著作

このブログでは、バーネットの主な著作をリストアップします。Natrium muriaticum と Aurum のレメディーについての著作を除けば、全ての本は特定の疾患群をテーマにし、自ら治療した具体的な症例を挙げながら、自分の治療経験と研究結果を公開する内容です。

これらの著作から、当時の医師たちがよく診た病気の類と、ホメオパシーとバーネットの治療の幅や深さが伺えます:子供の発達障害、更年期の不調、乳がん、腫瘍、結核、肝臓の病気、静脈疾患、皮膚疾患、女性の臓器の疾患、脾臓の疾患、神経痛、痛風、ワクチノシス、白内障、瘻孔、白癬、扁桃腺肥大など。

タイトルからも伺えるように、当時の通常の医学の見地とは異なり、レメディーによる治療によって、これらの病気の治癒を見込むことが可能だ、ということをバーネットは特に強調しています。バーネットはそれぞれの症例の治療経過を紹介しつつ、自分がどのレメディーを選択したか公開するものの、何を見て、何があってそのレメディーを選んだのか、ほとんど書いていません。読み手はその分、色々と勉強しながら自分で補っていくことになります。

1888年に出した、「Fifty reasons for Being a Homeopath」(ホメオパスであるための50の理由)は、時代や国を超えて、ホメオパスになりたい人にとって必読書です。

著作リスト

Natrum Muriaticum as Test of the Doctrine of Drug Dynamization (1878)
薬物のダイナマイゼーション/活性化の教えを立証するものとしてのナトラム・ムリアティカム(1878)

Gold as a Remedy in Disease, notably in some forms of organic heart disease, angina pectoris, melancholy, tedium vitae, scrofula, syphilis, skin disease, and as an antidote to the ill effects of mercury. (1879)
病気の治療薬としての金、特に幾つかの器質性心臓疾患、狭心症、憂鬱症、生の倦怠、瘰癧、梅毒、皮膚病の治療薬と、水銀の病的影響に対する解毒剤として。(1879)

Curability of Cataract by Medicines (1880)
レメディーによる白内障の治癒 (1880)

The Medicinal Treatment of Diseases of the Veins: more especially of venosity, varicocele, haemorrhoids, and varicose veins (1881)
レメディーによる静脈疾患の治療: 特に静脈の鬱血、精索静脈瘤、痔核と静脈瘤 (1881)

Vaccinosis and Its Cure by Thuja (1884)
ワクチノシスとそのThujaによる治療法(1884)

Diseases of the Skin From the Organismic Standpoint (1885)
生物学的立場から見た皮膚疾患(1885)

Diseases of the Spleen and Their Remedies Clinically Illustrated (1887)
脾臓の疾患とそのレメディーの臨床的説明(1887)

Fifty reasons for Being a Homeopath (1888)
ホメオパスであるための50の理由(1888)

Tumours of the Breast, and their Treatment and Cure by Medicines(1888)
乳房の腫瘍と、レメディーによるその治療と治癒(1888)

On Fistula and Its Radical Cure by Medicines (1889)
瘻孔とそのレメディーによる根本的治療について(1889)

On Neuralgia its Causes und its Remedies (1889)
神経痛、その原因とその治療薬について (1889)

The new cure of consumption by its own virus: illustrated by fifty-four cases (1890)
結核ウイルスによる、結核の新しい治療法:54症例の例証とともに(1890)

The Greater Diseases of the Liver: jaundice, gall-stones, enlargements, tumours and cancer: and their treatment (1891)
黄疸、胆石、肝臓腫大、腫瘍、癌:肝臓の大病とその治療法 (1891)

Ringworm: Its Constitutional Nature and Cure (1892)
白癬: その体質的性格と治療法(1892)

Curability of Tumours by medicines (1893)
レメディーによる、腫瘍の治癒について(1893)

Delicate, Backward, Puny, and Stunted Children: Their Developmental Defects, and Physical, Mental and Moral Peculiarities considered as Ailments Amenable to Treatment by Medicines.
(1895)
ひ弱な、発育の遅い、病弱な、発達障害の子供たち:レメディーによる治療が可能な不調と見なされた、その発達上の障害と身体的・精神的・態度的特殊性(1895)

Gout and Its Cure (1895)
痛風とその治療法(1895)

Organ Diseases of Women, notably Enlargements and Displacments of the Uterus and Sterility, considered as curable by Medicines (1896)
女性の臓器の疾患, 子宮の特に子宮の肥大と転位と不妊症、レメディーによる治療が可能な不調と見なされて(1896)

The Change of Life in Women and the Ills and Ailings Incident Thereto (1898)
女性の更年期とそれに伴う病気と不調(1898)

Enlarged Tonsils Cured by Medicines (1901)
レメディーで治った扁桃腺肥大(1901)

________________

ほとんどの著作は、インターネットでもダウンロードできます。(ウェブサイトPDF