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コロナ展望録。その10
新型コロナウイルスに対するワクチンは、これまでとは違う新型ワクチンです。最近開発された、史上初めて人間に使われる新しいタイプのものです。まず従来のワクチンとの違いを簡単に説明します。これまでのワクチンと予防接種では、弱毒化された病原体(生ワクチン)または死滅させた病原体や病原体の一部(不活化ワクチン)を体内に注射します。体は、外から来るこの未知の侵入者に反応し、その反応によって病原体に対する特異的な免疫を獲得することができます。

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第46回 『ホメオパシーを話す会』
『新型コロナワクチンについて』
日本でも、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。みなさんもご存知だと思いますが、このワクチンは、新しい技術を使うため「新型ワクチン」です。受けると決めた人も、受けないと決めた人も、そのあとに後悔しないために大事なことがあります。まず十分な情報を得て、自分の頭で考えて、決めることです。その際、考慮しなければなりないポイントがいくつかあります。予防接種の有効性、安全性、そして必要性がどんな程度のものなのか。

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コロナ展望録。その9
新型コロナウイルスが発見されてから一年以上が経ちました。この新しいウイルスは世界中で広がり、他のたくさんの呼吸器系ウイルスと同様に、人類と共にある存在として自らを確立し、それなりに落ち着きました。その一方でまだ落ち着いていないのは、この新しいウイルスに対する人々の不安と、その不安に振り回される生活です。新型コロナウイルスに関するマスメディアの報道は、相変わらず誇張と偏向に満ちており、このことは去年の春と大して変わったところが見受けられません。世界中の政治家たちはウイルスを封じ込めようと躍起になって、不器用で残念な政治的判断を繰り返し、そのご都合主義的な政策によって、人々の気持ちと生活は翻弄されっぱなしです。

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『新型コロナワクチンについて』
日本でも、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。摂取すべきか否かについて、問合せと相談が増えています。受けると決めた人も、受けないと決めた人も、その後に後悔しないように、大事なことがあります:まず十分な情報を得て、自分の頭で考えて、決めることです。しかし、日本ではワクチンに関する中立的で包括的な情報収集が難しいのが現状です。今回の話す会は、日本で主に提供される予定のファイザー社、モデルナ社とアストラゼネカ社のワクチンの原理と効き方をわかりやすく説明するとともに、接種が大幅に進んでいる諸外国で、これまで得られたデータを手がかりに、そのメリットと問題点を論じたいと思います。

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コロナ展望録。その8
去年、新型コロナウイルスが発生したころは、そのウイルスに対する薬も、そのウイルスが引き起こすCovid-19の治療にも特効薬がなかったことが、「非常に危ないウイルス」「特別に危険な病気」というイメージに貢献しましたし、大きな不安の一つでした。発生から一年が経った今でも、まだ特効薬は見つかっていません。おそらく、これからも見つからないでしょうし、開発不可能でしょう。どんな病原体だろうが、またどんな病気であろうが、科学の薬で助かるはずだと思う人にとっては、この言い方は非常に悲観的に聞こえるかもしれませんが、まぎれもない事実です。

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コロナ展望録。その7
前回のブログでは、イタリアを手掛かりに、新型コロナウイルスの流行がどんな環境やセッティングの中で、危なくなりうるのかを見てきました。今回は視線を変えて、どんな人にとって危なくなりうるのかを見ましょう。イタリアで新型コロナウイルスが流行り始めてから、イタリアの国家公衆衛生研究所 (Istituto Superiore di Sanità, ISS) に属している Epicentro 研究所が、イタリアにおける新型コロナウイルスとの関連で亡くなった患者の特徴について、2週間毎に細かいレポートを出し続けています(Characteristics of SARS-CoV-2 patients dying in Italy)。

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コロナ展望録。その6
イタリア、ニューヨークなどのCovid-19による一時的な医療システムの崩壊や死亡者の人数は、誰もが忘れられません。当時に報道された映像や数字は、多くの人の記憶に焼き付けられ、Covid-19の危険度についての私たちの印象に大きな影響を及ばしました。「危なさ」や「危険度」について言うと、忘れていけないことがあります。こんな例で説明しましょう。車を時速100kmまで飛ばします。この飛ばし方は危ないでしょうか?鈴鹿のレーシングコースで飛ばせば、あまり危なくないですね。高速度道路で走ると、制限速度は超えているものの、危ないのか危なくないのかは、その時の状況によります。雨、霧、雪、混雑具合など。そして街中の道路を100kmで飛ばすことは、明らかに「殺人」と言いたくなる危険度です。ちなみに、逆に20kmで走る車がいつも危なくないかを考えてみると、決してそうとは言えません。街では交通の流れをちょっと邪魔するだけかもしれませんが、高速道路や路鈴鹿のレーシングコースで20kmで走るのは、極めて危険です。特にその道路を高速で走る車がいれば。

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