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ホメオパシーと救急医療 ー 追記
「ホメオパシーを救急治療に使う病院の実例がありますか?」前回、ホメオパシーと救急医療について書いたところ、ブログの読者からこのような質問を頂きました。日本ではそういう病院の話は未だ聞いていませんが、オーストリアやインドには、救急医療にホメオパシーを併用し、その臨床経験や成果を本にまとめている医者がいます。もっと知りたい人のために、ここで二冊の本を紹介します。
● A. Pareek / R. S. Pareek
Homeopathy for Acutes and Emergencies. A Practical Guide (2012)
(急性疾患と救急事態のためのホメオパシー。実用ガイド)
Pareek Radeh Shyam(父)と Pareek Alok(息子)は、インドの Agra (アーグラ:タージ・マハル廟のある町)で、50人の入院患者のためのホメオパシー病院と研究所を経営しています。集中治療室もあり、手術も行われています。ホメオパシーをただの代替医療として捉えず、ホメオパシー医学と近代医学は補完的、相補的な関係にある、というのが病院の基本理念です。豊かな臨床経験に基づいているこの本は、重症患者の治療に励む医師にとって、大変な読み応えのある内容です。
● M. Frass / M. Bündner
Homöopathie in der Intensiv- und Notfallmedizin (2007)
(一時救命処置と救急医学におけるホメオパシー)
編集者のひとり、Michael Frass は MUW (ウィーン医学大学:ドイツ語圏では学生人数から一番大きな医大)の教授で、同大学病院の内科で2004年から「ホメオパシーがん治療センター」の所長と して勤めています。この本の礎にあるのは、1992年から2004年までの間に、彼が同病院の集中治療室の室長として積んだ経験や研究です。西洋医学の先端治療技術とホメオパシーの併用を具体的に紹介する、かなり専門的な医学書です。この本の英語訳(Homeopathy in Intensive Care and Emergency Medicine)が2015年に出版される予定です。
ちなみに Michael Frass 教授がヨーロッパの医学協会でも話題になったのは、本人のプラセーボ対象、二重盲検法によるランダム化(無作為化)比較試験に基づく、重症患者の治療における、ホメオパシーのレメディーの効果を証明した研究です。
メインの二つの研究発表をここでダウンロード出来ます。
● Adjunctive homeopathic treatment in patients with severe sepsis: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial in an intensive care unit
● Influence of Potassium Dichromate on Tracheal Secretions in Critically Ill Patients
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