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クラシカル・ホメオパシーはなんですか?
「クラシカル・ホメオパシーとはなんですか? ホメオパシーには流派があるんですか?」と、時々聞かれます。
もちろんホメオパシーは一つしかありませんが、ホメオパシー医術はハーネマンが体系づけて以来、200年の歴史の中でいろいろな流派や学閥が発生しました。その結果として、現在は色々なホメオパシーの行われ方や使い方があります。その中には、ホメオパシーという肩書きを持ちながら、あるいはホメオパシーのレメディーを使いながら、実際は本質から随分離れている「ホメオパシー」もあります。「クラシカル」(古典的)という形容詞をつける、ホメオパス達が主張したいのは、自らの治療のスタンスは、設立者ハーネマンの根本的な発想にできるだけ忠実で近いということです。
設立者の発想に近い、あるいは離れているという話は、正しいホメオパシーと正しくないホメオパシー、正統派と異端派というように聞こえがちです。ここで忘れてはいけない事があります。ホメオパシーだけではなく、医学とは宗教ではありませんし、正しいか正しくないかを決める法王もいません。強いて言えば、医学における唯一の法王は患者さん本人です。健康を戻してくれる医学こそ、その患者さんにとって「正しい」医学なのです。医学が重んじるのは方法論より結果です。とはいえ、病気をきちんと治すために、医師が絶えず自分の医術の方法論を反省したり、改善したりする責任があります。自分がどういうスタンスでホメオパシーを行うか、病気を治そうとするとき、その基準を何処に求めるのか、たえずはっきりさせる必要があります。
僕にとってハーネマン的なクラシカル・ホメオパシーは、生きることや自然の摂理を踏まえ、最も合理的で、一番理に適って、早くそして優しく患者を助けられる医学です。病気で悩む人をまるごと受け入れて治療を進められる、ハーネマンが言うところの、「最も速やかに、負担が少なく、最も穏やかに、後戻りがないように」持続的な健康回復に努める医療方法です。そう実感していますので、ハーネマン的な発想から離れた流派のホメオパシーが、ちょっと薄めたホメオパシーのように感じられるのも避けられない事実です。
「薄めた」という言い方をもう少し説明しましょう。うちの奥さんはジュースオタクです。毎朝果物と野菜で搾り立てのジュースを作ります。美味しいです。お客さんが来た時も、その美味しさとフルーティーさを味わってもらうため、やっぱり絞り立て、ストレートで飲んで欲しい。このジュースを薄めたり保存するのは、別に悪いことでもないし、間違ったことでもありません。ただもったいないだけです。絞り立てのジュースを少し薄めて缶にいれて売り出せば、「ああ、こんなもんだな。まあ、二度と飲まなくていい」と思う人もいれば、薄めたジュースをより飲みやすく感じて、手に入りやすくなったと喜ぶと人もいるでしょう。
僕はストレートに限ります。ホメオパシーに関しても同様です。
薄めたホメオパシーが悪い、やってはいけないことではありません。しかしホメオパシー医学が本来持っている長所を生かせない、その可能性を最大限に実用しないところが出てきます。それによってホメオパシーの効果と評価も薄くなってしまいます。ホメオパシー自体が誤解される、軽視される危険性も出てきます。それは、特に日本における現在のホメオパシーの有様を見て感じます。
それでは、クラシカル・ホメオパシーと他の流派との相違点がどんなところにあるのか、もう少し具体的に見てみましょう。主に五つのテーマと関係しています。
① 使われるレメディーのポテンシーの幅
② セッションの行い方
③ コンビネーションレメディーの利用
④ ファミリーホメオパスとセルフメディケーション
⑤ レメディーの対症療法的な処方
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