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コロナ展望録。その6
イタリア、ニューヨークなどのCovid-19による一時的な医療システムの崩壊や死亡者の人数は、誰もが忘れられません。当時に報道された映像や数字は、多くの人の記憶に焼き付けられ、Covid-19の危険度についての私たちの印象に大きな影響を及ばしました。「危なさ」や「危険度」について言うと、忘れていけないことがあります。こんな例で説明しましょう。車を時速100kmまで飛ばします。この飛ばし方は危ないでしょうか?鈴鹿のレーシングコースで飛ばせば、あまり危なくないですね。高速度道路で走ると、制限速度は超えているものの、危ないのか危なくないのかは、その時の状況によります。雨、霧、雪、混雑具合など。そして街中の道路を100kmで飛ばすことは、明らかに「殺人」と言いたくなる危険度です。ちなみに、逆に20kmで走る車がいつも危なくないかを考えてみると、決してそうとは言えません。街では交通の流れをちょっと邪魔するだけかもしれませんが、高速道路や路鈴鹿のレーシングコースで20kmで走るのは、極めて危険です。特にその道路を高速で走る車がいれば。

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コロナ展望録。その5
新型コロナウイルスおよび Covid-19 と、インフルエンザウイルスおよびインフルエンザの一番大きな違いは、ウイルス側にあるではなく、全世界がこの二つのウイルスに対してどのように反応しているか、にあるように見えます。喜んでインフルエンザに罹る人を僕は知りませんが、それでもインフルエンザウイルスは基本的に人類との共存が許されています。インフルエンザの季節になると、みなそれぞれ個人的に必要と思う程度に予防しながら、そして罹った時には休んだり、もしくは医療の力を借りながら病気を治します。それに対して、新型コロナウイルスは「悪」として扱われ、嫌われ、恐ろしがられています。ほぼ全世界がこのウイルスを鎮圧するための「戦い」や「戦争」を始めました。特に3月と4月には、このような形で宣戦布告を発した政治家や機関がたくさんありました。その中で大きな影響を及ぼしたのは、WHOのインフルエンザウイルスと新型コロナウイルスの違いについての3月3日の発言です

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コロナ展望録。その4
知らないものに初めて出会うと、人はそれを理解、把握するために、前から知っているものと比較します。新型コロナウイルスとそのウイルスが引き起こせるCovid-19という疾病との比較対象として、一番よく使われているのは「インフルエンザ」です。ところが比較の結果を聞くと、その結論の違いに驚きます。「よく似ている」と言う人もいれば、「大いに違う」と言う人もいます。なぜこのような正反対の結論になるのでしょうか?

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コロナ展望。その3
家族の者や親しい人の死は、ほとんどの人が個人的体験として知っているし、その死のリアリティも具体的に感じています。それと違って、人の死を抽象的な数のメガネを通じてみるのは、殆どの人が慣れていません。そのため、その数字が実際に何を意味にしているのか、それが多いのか少ないのか、比較や判断するためのメジャーも持っていません。「コロナ死者」と比較できるように、これから長い説明を抜きに、ランダムにいくつかの別の死者数を紹介します。

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コロナ展望録。その2
新型コロナウイルスの広がりが明らかになってから、全世界では毎日、死亡者、感染者の数が報道されています。オリンピックのメダル受賞数のランキングのように、感染者数の大小、あるいは死亡者数の大小で国や地域が並んでいます。この数字やランキングを通じて、我々に何を伝えようとするのでしょうか?コロナウイルスの危なさをアピールするものなのですか?それそれの国や地域の民度や政治家の頭の良さを表すものなのですか?
僕にとって、この数字のすべての関連、背景、コンテクストが一切抜けているので、まるで間の抜けた情報にしか見えません。そしてそういう数字を元に、自分の個人的態度、あるいは国レベルの対策を決めようとするのは、あまり賢明に見えません。間が抜けた数字を元にすれば間の抜けた対策しかとれません。

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Living Homeopathy 特別編(ウエブセミナー)
新型コロナウイルスが危険視されている理由の一つは、そのウイルスが引き起こすCOVID-19という病気に対して、効果的で認証された薬がまだ見つかっていないということです。ホメオパシーは200年前から、肺炎や他のウイルス性や細菌性の感染病の患者の治療において、効果的で安全な、そしてコストが安価な方法で、数多くの確立された実績があります。今回はウエブセミナーという形式で、ホメオパスや医療従事者向けに、ホメオパシーによるインフルエンザや肺炎患者の治療方法のキーポイントを教えます。COVID-19の治療にも役に立つように、特にCOVID-19の軽症と重症の例を

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コロナ展望録。その1
昨日、郵便局へ行ってきました。窓口の長い列に並んだ時のことです。振り返ってみたら、僕の後ろの人が3メートル離れて待っていました。マスクをつけていない僕の顔を見て、不安になったかもしれません。最近買い物に出かけても、笑顔がほとんど見えなくなり、笑い声がもう聞こえません。マスクの後ろに隠れた人、その顔の表情を伺ってみると、神経質な緊張感、恐々とした気持ちや心の疲れが伝わってきます。新型コロナウイルスがどこにでもあるように、自分を守りたいという気持ちは、周りの人たちを潜在的な敵に変えてしまいます。不安と不信で満ちた空気がだんだんと濃くなってきました。まるで手で掴めそうな勢いです。この不安や不信に取り込まれないようにするには、かなりの努力が必要です。

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