Blog

今回のお知らせは、ドイツからお送りします。先週、1週間のリトリートに参加しました。16カ国から来たホメオパスたちが南ドイツにある古い修道院に集い、名ホメオパス Andre Saine のもと、ホメオパシーによる難病の治療について勉強したり、意見交換したり、交流したりしました。実りの多い貴重な研究会でした。いろいろな国でのホメオパシーの現状について聞くと、近年ホメオパシーに興味を持つ人が増えたり、その社会的認知度が著しく上がりつつある、という報告が多いです。先進国によるコロナパンデミックのハンドリングのまずさが、結果として、人々の代替医療に対する興味を大いに膨らませる結果となりました。

READ MORE

東京での次回の診療日程が決まりましたのでお知らせします。
診療をご希望の方はメールまたはお電話にてご連絡ください。
【診察日】
2023年11月7日(火)ー 11日(土)

READ MORE

Living Homeopathy シリーズのリトリートセミナー「癒すこと、癒されること。治療家になるためのホメオパシー入門セミナー」も、今回で三度目の参加となりました。二度経験した穂高の秋は、その空気の澄んだ冷たさ、鮮やかな紅葉と実りの季節の恵みを存分に与えてくれましたが、初めて経験する新緑の穂高はまた格別でした。伸びていく木々や草花の勢い、鮮やかな緑と花々の香りに圧倒され、ダイナミックな生命の美しさをはっきりと見せてくれる自

READ MORE

‘21年から学びはじめ、今年も Living Homeopathy リトリートセミナーへ参加することができました。リトリートセミナーの大きなテーマは CaseTaking(診察の方法・大切さ)について。その人にとって的確なレメディーを見つけるために、その人の話に耳を傾けながら、抱えている症状などを聴き取り、あるいはその人自身を丹念に観察し、ホメオパス自身の先入観が入らないよう情報を集める。その重要性や注意点などをハーネマンのオルガノンを読みながら学びました。

READ MORE

東京での次回の診療日程が決まりましたのでお知らせします。
診療をご希望の方はメールまたはお電話にてご連絡ください。
【診察日】
2023年7月21日(金)ー  25日(火)

READ MORE

ハーネマンと同時代の哲学者、イマヌエル・カント(Immanuel Kant、1724 - 1804)の(もしかしたら一番)有名な論文の中にも、肝心なところで「Sapere aude」というアピールが出てきます。ハーネマン本人はおそらく、カントのこの論文を暗に示すため、「Aude sapere」という題辞をオルガノンに付したと思われます。同時代の読者だけではなく、ヨーロッパの思想史を少しでも知っている人なら、「aude sapere」という言葉を聞けばすぐカントの名作「啓蒙とは何か、という問いへの答え」(Beantwortung der Frage: Was ist Aufklärung, 1784)が浮かびます。「啓蒙」という言葉は、フランス語の「lumières」ドイツ語の「Aufklärung」、英語の「enlightenment」の訳語で、日本語としてさほど一般に馴染みのある言葉ではないので、その意味もう少し見てみましょう。【蒙】は道理に暗いこと、覆い隠すこと、愚かなこと、無知なことを言います。

READ MORE

ホメオパシー医学の基礎をまとめた大作『オルガノン』に、ハーネマンは「Aude sapere」(アウデー・サペレ)という題字をつけています。表紙に書かれたタイトル「医術のオルガノン」のすぐ下、ひときわ目立つ場所に、第二版(1810年)から第六版まで毎回この言葉を掲げています。「Aude sapere」はハーネマンの「オルガノン」の基調を表すと言ってもいい言葉です。そして、オルガノンを貫く精神はホメオパシーそのものであり、個々のホメオパスの心持ちにもなるはずです — 少なくともハーネマンの考えでは。残念ながら、ほとんどの英訳や邦訳にこの題辞のことは説明されていません。ラテン語の「Aude sapere」を日本語に訳すと、「知ることへの勇気を持ちなさい」「勇気を持って分別しなさい」「賢明になる勇気を出しなさい」「知恵を活かす勇気を持ちなさい」のような意味になります。あらゆる学校の門の上に刻んでもいいスローガンです。何があって、何のために、ハーネマンがこの題辞を選んだのか、もう少し探っていきましょう。

READ MORE