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『医食同源について』

健康を保つため、そして病気を治すとき、食生活が一つの大きな要因だというと、反論がありません。だけれども、健康な食生活が具体的にどういうものなのかを聞くと、無数の考え方や説明があります。情報が溢れている現代に、「食」はとても混乱しやすいテーマになりました。バランスが取れた食生活のため何に気をつけるべきか?ホメオパスから見た健全な食生活のアウトラインについて話します。

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健全な食生活というのは?(その7)
増大する食肉消費。人間はもともと雑食動物ですが、有史以来、動物を食べない人はどの時代にも存在しました。その理由はいろいろ。動物を殺したくない気持ちから。精進。宗教的なルール。倫理。あるいはただ肉を食べられるほど豊かではないから。そして世界の人口から考えると、今の時代に肉を食べないのは、おそらく最後に挙げた理由が一番多いでしょう。健全な食生活の観点で、「植物を食べる、動物を食べる」をわざわざを取り上げるのは、最近このバランスが困るほど崩れてきているからです。「動物」とは、この場合、動物性のあらゆる食べものを含みます:肉、魚、卵、牛乳、乳製品、動物性油脂等。「植物」はもちろん野菜だけではなく、すべての植物性の食料(穀物、豆類、果物、実、野菜、ナッツ、植物油など)として捉えます。

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健全な食生活というのは?(その5) 
今年1月のブログ「ヘルシーフードブームと健康食主義を超えて」の中で特に強調したかったのは、人間の食生活を、いわゆる栄養摂取という側面ではなく、大きな宇宙的な生命力とエネルギーを享受する循環の中で捉えなければならないということです。体という機械が故障することなく働き続けるために、ガソリンのように栄養分をたっぷり取らなければならない、という考え方では、食生活の一番表面的な、物質的な側面しか理解できません。食べることはただの栄養摂取ではなく、ある生き物(植物、動物など)の命やエネルギーを頂き、それを自分の生きるエネルギーや生命力に置き換えることです。

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健全な食生活というのは?(その4)
放射能、農薬、BPA、水銀などの有害物質に食品が汚染されているかどうか、実際にどれほどの量が含まれているか、危険かどうかについて生産者に問い合わせると、全く応答しない会社もありますが、多くの場合「国の制限値以下ですので安心してください」という答えが戻ってきます。「制限値以下」であることは当たり前の話ですが、何を根拠に「安心してください」と言えるのか、僕はいつも聞きたくなります。もちろん、規制や制限値が全くないよりは、何らかの(そしてできるだけ厳しい)制限値はあるべきです。けれども、制限値と人間の健康の関係を突き詰めて考えると、「制限値」という考え方自体、かなり制限された意味しか持っていません。その理由は大きく三つあります。
① 体調の個人差
② 複数の有害物質の同時摂取と複合作用
③ 一生の間の接収による長期的負担

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健全な食生活とは?(その3)
前回のブログでは、食材汚染の例として主に農薬の話を取り上げました。食材作りと環境汚染がどれほど複雑に繋がり、また絡み合っているかについて、もう少し視野を広げつつ理解を深めてほしいので、今回のブログでは幾つかの具体例に触れていこうと思います。ここに挙げた例の共通点は、ヨーロッパと日本における認知度の違いです。ヨーロッパでは、それなりに社会教養のもつ人たちの間でよく知られ、マスコミにも頻繁に登場し、学校教育でも扱われるなど、政治的問題や社会問題として論じられているのに対して、日本では、専門家の間ではよく知られても、社会的常識、政治的なレベルでは、ほとんど取り上げられておらず、また論議もありません。 ◆ 硝酸態窒素

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健全な食生活というのは?(その2)
健全な食生活を送るうえで、有害物質で汚染された食材や食品は食べないほうがいい。いうまでもなく、誰でも分かる当たり前のことですが、一番のポイントになるのが、食品にどんな有害物質が含まれているのかを知ることです。その情報や知識がなければ、汚染された食品を避けることができません。これから書くのは、時々話題になる、生産者の不正やミスによる食品スキャンダルや過去の有名な食品汚染事件(水俣病、イタイイタイ病、森永ヒ素事件、カネミ油症事件など)ではありません。私たちの身近なところで、毎日当たり前のように、静かで潜行的に進んでいる食品汚染の事です。

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健全な食生活というのは?(その1)
「医食同源」が指し示すように、健康を維持したり、病気を治す上で、食はとても大事な要因です。治療中の患者には、必要に応じて、はっきりしたアドバイスやNGを出します。もちろん、こういう医療的な食生活の相談は、あくまでもケースバイケースで個人的に行うべき話です。 それとはすこし違い、最近、一般的に食と健康についての意識がとても高まっています。特にドイツ、日本、アメリカのような、お店で買える食べ物や食材が溢れる豊かな国では、食事、食べ物、食材などを「体に良い」というセリフに乗せて宣伝したり、論じたり、評価したりすることが著しく頻繁になりました。ほとんどの食材に、それなりの健康説や健康論がついてまわります。お茶には抗がん作用がある。肉の食べ過ぎは発ガンの可能性を高める。オクラがコレステロールを抑える。玉ねぎが血液をサラサラにするし、豆腐を食べれば不妊治療にいい、などなど。なにが、なぜ、どんな風にヘルシーなのか、栄養士の専門分野ではなく、主婦や一般人の日常茶飯事になリました。

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