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料理、アイロン、石油ストーブなど、日常生活で起こりやすい軽い火傷。その緊急処置として、今は一般的に「冷やすこと」が認知されています。その一般的な常識についての是非はひとまず置いておいて、ホメオパシー医術の知恵と経験に基づいた火傷の手当てを紹介します。ホメオパシーでは、火傷の緊急処置として「温めること」をお勧めします。実は火傷を冷やした場合と、温めた場合では、痛みの引き方と傷の治りのスピードが違います。比べてみると、温めたほうが早く、そしてスムーズに治るのです。「火傷はできるだけ早く冷やさなければならない」という常識の背景には、

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一般の人にホメオパシー医学を紹介する時に、一番驚かれるのは、ホメオパシーのレメディーです。あれほど高度に希釈され、あれほど微量で服用するものに、なぜ病気を治す力があるのか?実は、近代医学の医者との会話のなかでは、レメディーについてそれほど驚かれることがありません。なぜかといえば、近代医学でも、作用機構が解明されていない薬がたくさん使われているからです。作用機構を説明できなくても、臨床経験から効能がわかればそれで十分。厚生省と健康保険の認証があれば薬として投与されます。 では一般の医者にとってホメオパシーがもっとも不思議で理解し難い点とは何か?それは、患者が必要とするレメディーを処方するために「病名が要らない」というところなのです。もちろん、僕のところに来る患者も、多くの場

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"Homeopathy is a much misunderstood medical art."
「ホメオパシーは多く誤解される医術です。」

"Homoeopathy has not changed at all since Hahnemann founded it, and since it has not been affected by all the modern knowledge it is thought to be obsolete. Medicine, on the other hand, is advancing dramatically every year. But as I wander between Hahnemann’s Organon and modern medical journals, I conclude that homoeopathy started in advance and that orthodox medical knowledge has not yet caught it up."
「ハーネマンが確立して以来、ホメオ

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Homeopathy on farms can make happy herds.
「農業におけるホメオパシーが、幸せな家畜を育てられるか?」という番組が、先日の2月4日にBBC Radio 4 FM で放送されました。イギリスのオーガニック農家が、ホメオパシーを牧畜のためにどのように生かしているかを紹介する内容でした。インタビューを織り交ぜた面白くて短い(3.32min)番組ですので、ご紹介します。(イギリス英語のヒヤリング練習にもなります。)
Can homeopathy on farms make happy herds? 日本ではペットのためのホメオパシーの話をよく聞きます。ヨーロッパでは、ホメオパシーは昔から、牧畜(主に馬、牛、豚)のためにも使用されてきました。残されたホメオパシー獣医学の書物の数からも分かるように、ホメオパシーによる家畜の治療は盛んに行われました。

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"Imagine disease as a runaway train. Homeopathy sends an almost identical train in the same direction to overtake it and rein it in to a stop (Law of Similars). Conventional medicine sends a more powerful train in the opposite direction to stop it head on." Cyrus M. Boger, 1861-1935
「疾患を暴走列車のようなものだと想像してみてください。ホメオパシーは暴走列車を追い越し、停止まで制動するために、(似たものを似たもので治すというの法則に従って)、似たような電車を同じ方向に走らせます。従来の医学は、暴走電車を正面から停止させるため、より強い電車を反対方向から走らせます。」
サイルス・ボガー、1861-1935
ドイツ生まれ、アメリカのホメオパス

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前回のブログ『痛み止めとホメオパシーについて』で、「痛みの具体的な様相」について話をしたところ、読者の方から「それが何を意味しているのか」というご質問をいただきました。そこで、ホメオパシーが痛みのことをどのように診察するか、ここで紹介したいと思います。アロパシー医学では、痛みは主に感じる場所やその病理的背景によって分類されています。神経痛、三叉神経痛、坐骨神経痛、歯痛、腰痛、喉の痛み、関節痛、頭痛、筋肉痛、鬱血による痛み、痛風性の痛み、リューマチ性の痛み、など。ほとんどの場合は、これ以上細かな診察や分析はしません。しかし実際のところ、痛みは大変多様で、たくさんの痛みの感じ方や表れ方があります。これを「痛みの性格」といってもいいでしょう。

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頭痛、生理痛、歯の痛み、喉の炎症、捻挫した時の痛み、座骨神経痛、発作的偏頭痛、打撲の痛み、手術後の痛み、骨折痛、腰痛、肩こり痛、神経痛、関節痛など。痛みの種類や原因は数えられないほど多くありますが、それに対して人間共通の反応はただ一つ:痛みをすぐ鎮めたい。早く痛みから解放されたい。とういうわけで、日本では鎮痛剤の市販薬の売り上げが好調です。「14年の解熱鎮痛薬の市場は486億円。4年連続で伸び、4年間で8・5%増えた。同じ期間に市販薬全体の販売は6%減り、ドリンク剤や胃腸薬は1割以上減っているなかで、勢いがある。ここに「高級品」が加わり、さらに市場は広がりそうだ。」(朝日新聞digital、2015年7月11日、PDF)。

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