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料理、アイロン、石油ストーブなど、日常生活で起こりやすい軽い火傷。その緊急処置として、今は一般的に「冷やすこと」が認知されています。その一般的な常識についての是非はひとまず置いておいて、ホメオパシー医術の知恵と経験に基づいた火傷の手当てを紹介します。ホメオパシーでは、火傷の緊急処置として「温めること」をお勧めします。実は火傷を冷やした場合と、温めた場合では、痛みの引き方と傷の治りのスピードが違います。比べてみると、温めたほうが早く、そしてスムーズに治るのです。「火傷はできるだけ早く冷やさなければならない」という常識の背景には、
READ MORE一般の人にホメオパシー医学を紹介する時に、一番驚かれるのは、ホメオパシーのレメディーです。あれほど高度に希釈され、あれほど微量で服用するものに、なぜ病気を治す力があるのか?実は、近代医学の医者との会話のなかでは、レメディーについてそれほど驚かれることがありません。なぜかといえば、近代医学でも、作用機構が解明されていない薬がたくさん使われているからです。作用機構を説明できなくても、臨床経験から効能がわかればそれで十分。厚生省と健康保険の認証があれば薬として投与されます。 では一般の医者にとってホメオパシーがもっとも不思議で理解し難い点とは何か?それは、患者が必要とするレメディーを処方するために「病名が要らない」というところなのです。もちろん、僕のところに来る患者も、多くの場
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健全な食生活というのは?(その7)
増大する食肉消費。人間はもともと雑食動物ですが、有史以来、動物を食べない人はどの時代にも存在しました。その理由はいろいろ。動物を殺したくない気持ちから。精進。宗教的なルール。倫理。あるいはただ肉を食べられるほど豊かではないから。そして世界の人口から考えると、今の時代に肉を食べないのは、おそらく最後に挙げた理由が一番多いでしょう。健全な食生活の観点で、「植物を食べる、動物を食べる」をわざわざを取り上げるのは、最近このバランスが困るほど崩れてきているからです。「動物」とは、この場合、動物性のあらゆる食べものを含みます:肉、魚、卵、牛乳、乳製品、動物性油脂等。「植物」はもちろん野菜だけではなく、すべての植物性の食料(穀物、豆類、果物、実、野菜、ナッツ、植物油など)として捉えます。
2016.11.08
医療を考える
健全な食生活というのは?(その6)
「サプリメントについてはどう考えていますか」という読者からの質問がありました。前回のブログの結論から言えば、サプリメント(栄養補助食品、健康補助食品)は加工度の極めて高い食品です。 残念ながら、これらの類の食品は、最近恐ろしいスピードで普及しつつあります。ビタミン、ミネラル、酵素など、その種類や商品が数えられないほど増えているのです。いずれも決して安いとは言えませんが、毎年、売り上げを伸ばしています。サプリメントを食品のひとつとして捉え、はっきりした医学的な理由がなくても、毎日そして習慣的に飲むひとが多いようです。「栄養補助食品」や「健康補助食品」という名前も、このような使い方に誘惑しているかもしれません。というのは、サプリメントは元来、薬でも食品でもないのに、多くの人が「サプリメントは一種の薬効果を持つ食品のようなものだ」と思っているようなのです。
健全な食生活というのは?(その5)
今年1月のブログ「ヘルシーフードブームと健康食主義を超えて」の中で特に強調したかったのは、人間の食生活を、いわゆる栄養摂取という側面ではなく、大きな宇宙的な生命力とエネルギーを享受する循環の中で捉えなければならないということです。体という機械が故障することなく働き続けるために、ガソリンのように栄養分をたっぷり取らなければならない、という考え方では、食生活の一番表面的な、物質的な側面しか理解できません。食べることはただの栄養摂取ではなく、ある生き物(植物、動物など)の命やエネルギーを頂き、それを自分の生きるエネルギーや生命力に置き換えることです。
健全な食生活というのは?(その4)
放射能、農薬、BPA、水銀などの有害物質に食品が汚染されているかどうか、実際にどれほどの量が含まれているか、危険かどうかについて生産者に問い合わせると、全く応答しない会社もありますが、多くの場合「国の制限値以下ですので安心してください」という答えが戻ってきます。「制限値以下」であることは当たり前の話ですが、何を根拠に「安心してください」と言えるのか、僕はいつも聞きたくなります。もちろん、規制や制限値が全くないよりは、何らかの(そしてできるだけ厳しい)制限値はあるべきです。けれども、制限値と人間の健康の関係を突き詰めて考えると、「制限値」という考え方自体、かなり制限された意味しか持っていません。その理由は大きく三つあります。
① 体調の個人差
② 複数の有害物質の同時摂取と複合作用
③ 一生の間の接収による長期的負担
健全な食生活とは?(その3)
前回のブログでは、食材汚染の例として主に農薬の話を取り上げました。食材作りと環境汚染がどれほど複雑に繋がり、また絡み合っているかについて、もう少し視野を広げつつ理解を深めてほしいので、今回のブログでは幾つかの具体例に触れていこうと思います。ここに挙げた例の共通点は、ヨーロッパと日本における認知度の違いです。ヨーロッパでは、それなりに社会教養のもつ人たちの間でよく知られ、マスコミにも頻繁に登場し、学校教育でも扱われるなど、政治的問題や社会問題として論じられているのに対して、日本では、専門家の間ではよく知られても、社会的常識、政治的なレベルでは、ほとんど取り上げられておらず、また論議もありません。 ◆ 硝酸態窒素
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