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1)花粉症の歴史と発生について。
病気にも歴史があります。人類にとって古い病気もあれば、新しい病気もあるのです。結核は人類の最も古い病気の一つです。紀元7.000年前の新石器時代の集落で発掘された骨や、紀元3.000年前のエジプトのミイラからも、結核の跡が見つかっています。喘息のような症状は、紀元前2.500~1.500年ごろから、すでに中国やバビロン、エジプトの医学書に記述されていたといいます。コレラは少なくとも紀元600年前以降、インドのガンジス川や谷に存在し、19世紀の初めから疫病として広く蔓延したようです。現代の「花粉症」と呼ばれる病気は、人類にとって非常に新しい病気です。古代ギリシャやローマ時代、あるいはイスラム文化圏の医学書を見ても、花粉症の症状を示す病気は記述されておらず、当時は花粉症という病気は一般的ではなかったと思われます。花粉症の症状が、初めて医学の視野に入ったのは、

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"Homeopathy is a much misunderstood medical art."
「ホメオパシーは多く誤解される医術です。」

"Homoeopathy has not changed at all since Hahnemann founded it, and since it has not been affected by all the modern knowledge it is thought to be obsolete. Medicine, on the other hand, is advancing dramatically every year. But as I wander between Hahnemann’s Organon and modern medical journals, I conclude that homoeopathy started in advance and that orthodox medical knowledge has not yet caught it up."
「ハーネマンが確立して以来、ホメオ

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『ホメオパシの歴史的発展』
ホメオパシーは200年の歴史を持ち、欧米、インド、南米において、近代医学誕生の前にも、その後にも、病気になった時のメジャーな医学の一つとして、社会や医療システムに根付いています。このホメオパシー医学の発達と普及の背景に何があるのか。当時の医学や近代医学に対して、どのようなメリットがあって、ホメオパシー医学が確立したのか。今回の話す会では、この観点からホメオパシーの誕生と成り立ち、そして歴史的発展を語ろうと思います。

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今年9月にベルリンに滞在したとき、一日遠足で、旧東ドイツにあるケーテン(Köthen)という街を訪ねました。ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)が1717ー1723年に宮廷楽長を勤めたことから、日本のクラシック音楽のファンにも良く知られ、日本人の観光客も多い街です。あまり知られていないのは、バッハのおよそ100年後に、ホメオパシーの設立者、サムエル・ハーネマンが1821年から1835年までケーテンに住んでいたことです。引っ越しの非常に多い人生(20回以上!)の中、いちばん長く一カ所に住んでいたのは、ケーテンでの15年間でした。日々の忙しい診療の傍ら、ホメオパシーの研究を続けながら、「慢性病」(Die chronischen Krankheiten )の5巻、そしてオルガノンの第3、4、5改正版を出版しました。

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セルフメディケーションとファミリーホメオパシー
自分のために自分でレメディーを選ぶセルフメディケーションや、親が子供や身近な人にレメディーを飲ませるファミリーホメオパシーについて書きたくなった理由は、日本独特とも言えるホメオパシーのスタンスにあります。というのも、クラシカル・ホメオパシーはその成り立ちや本質から見れば、今主流である西洋医学(近代医学)と対等な医学なのですが、この点について、これまで日本ではほとんど認知されずにきてしまったからです。ちなみに、西洋化のプロセスで日本で主流になった医学を「西洋医学」と呼ぶこと自体、僕には違和感があります。「西洋由来」という意味だとしても、近代医学には、いまだ西洋以外の国々(例えばアメリカ、日本)の研究者や医者も大いに貢献していますし、ホメオパシー医学も西洋由来医学の一つです。これらの医学を区別しやすくするため、それぞれの基本的な考え方を手がかりにして、「ホメオパシー医学」と「アロパシー医学」という呼び方にしたほうが正確だと思います。その理由や「ホメオパシー」と「アロパシー」という言葉の語源と意味については、簡単に以前のブロ

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ワシントンD.C.のホワイトハウスを背にして、16th Street Northwestを真っすぐ北に行ったところにScott Circleという大きな六叉路があります。その交差点の東側に、Hahnemann Memorial(ハーネマン記念碑)が立っています。ホワイトハウスから歩いて15分もかからないところです。
私の知るところでは、ホメオパシーの創立者Samuel Hahnemannの世界で一番大きく立派なモニュメントです。アメリカ•ホメオパシー研究所(AIH, American Institute of Homeopathy)によって建てられたこの記念碑は、1900年6月21日、当時のアメリカ大統領ウィリアム・マッキンリーの臨席のもとに除幕式が行われました。

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『ボッシュ』という会社は、昔から日本でも家電と自動車機器メーカーとして広く知られています。ドイツのメジャーな企業であり、トップブランドの一つです。自動車先端技術開発の先駆者として世界中で評判を集め、日本産の車さえ、ボッシュ社の製品が入っていない例が少ないと思います。ドイツの他ではあまり知られていないのですが、この企業の創立者、ロバート・ボッシュ(Robert Bosch 1861-1942)は、ドイツにおけるホメオパシーの一番有力な応援者の一人でした。電気工学者と実業家のボッシュが、世間で「非科学的」と批判されることもあるホメオパシーに、あれほど積極的な興味をもったのはど

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