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セッション(診察)の行い方 (その1)
従来の西洋医学では、病気を治療する際、事前に患部の検査とそのデータに基づく診断が必要です。病名が決まらないと処置が決まりません。簡単にいうと、検査と診察の目的は病名の診断なのです。ほとんどの場合、病名が分かればお勧めの処置の選択肢が自ずと決まってきます。その病名を探り当てるために、医者は目の前にいる患者の、個人的で主観的な病気の感じ方や症状の表れ方を排除し、主に客観的で普遍的な症状、言い換えれば、物質的に量れる病的変化やデータに着眼します。一つの例を挙げましょう。咳で悩んでいる人が診療に来ました。医者は聴診器、レントゲン、喀痰(カクタン)検査、気道検査、アレルギー・テストなどで、この患者の肺や気道にどんな病気があるかを決めます。このように病名を診断するとき、彼らが全く興味を示さないものがたくさんあるのです。

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レメディーのポテンシーの幅をどう考えるか?
ホメオパスの役割はレメディーの種類を決めるだけでなく、そのレメディーのポテンシー(希釈度のレベルによるレメディーの強さ)や飲む頻度も決めなければならなりません。多くの場合、必要なレメディーの種類を探すよりも、適正なポテンシーを選び出すほうが難しいのです。研修時の診療所では、先生に「この人には低すぎる」、「あの場合には高すぎる」と何回も訂正された事をよく覚えています。ポテンシーがあまりにも合わないと、正しく選ばれたレメディーも効果が出ず、場合によっては望ましくない逆効果を起こします。

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「クラシカル・ホメオパシーとはなんですか? ホメオパシーには流派があるんですか?」と、時々聞かれます。もちろんホメオパシーは一つしかありませんが、ホメオパシー医術はハーネマンが体系づけて以来、200年の歴史の中でいろいろな流派や学閥が発生しました。その結果として、現在は色々なホメオパシーの行われ方や使い方があります。その中には、ホメオパシーという肩書きを持ちながら、あるいはホメオパシーのレメディーを使いながら、実際は本質から随分離れている「ホメオパシー」もあります。「クラシカル」(古典的)という形容詞をつける、ホメオパス達が主張したいのは、自らの治療のスタンスは、設立者ハーネマンの根本的な発想にできるだけ忠実で近いということです。

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この間、靴下三枚を履き重ねた女性がホメオパシーを受けに来ました。どんな訳で靴下三枚を履いているのかと聞くと、それが「冷えとり靴下」と言われ、足の冷え性対策として最近流行っていると知りました。僕はびっくりしました。靴下を何枚か重ねて履くことで足の冷え性が治るのか。あるいは、靴下屋さんの販売キャンペーンなのか。
重病から来る病理的な冷え性をのぞき、日本人の若い女性が訴える冷え性は、ほとんどの場合、あまり健康的でない生活習慣が原因です。運動不足、偏った食生活や家庭と仕事の忙しさとストレスによって、身体のバランスを守る治癒力と生命力が弱り、代謝や血行が悪くなります。そうすると生命力が身体の中心にある大事な臓器の機能を守るために、主にそちらに血を流して、中心から離れている足や手に、充分温かい血液を送れる余裕がなくなるのです。

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6月のブログで、ドイツのハイルプラクティカ(Heilpraktiker)という職名の意味と法的立場を説明しました。「Heilpraktiker」というのは、「医術従事免許」を持つ「医術従事者」のことです。ドイツでは、ホメオパシー医療を開業するために、この免許が必要です。このブログを読んだ人から、「ドイツではホメオパシー治療を受けた場合に健康保険で払えますか」と聞かれました。そこで、今回はドイツにおける健康保険とホメオパシーの関係を話しましょう。余談ですが、僕はかねがね、日本語の「健康保険」や英語の「health insurance」という呼び方が不思議なんです。健康というものは家財や車のように保険をかけられるようなものでしょうか?健康に保険をかけると、病気は避けられるのか?なんとなく、頭のいい広告代理店が考えた呼び方に聞こえてしまうのです。損害保険と同様、健康に損害

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「もっと賢くなって下さい。自分自身のことを第一に大事にして下さい。他の気遣いはすべて、貴方にとって二の次のことにならなければなりません。そして誰かが、貴方のプライドに訴えながら、貴方の気力と体力を超えるようなことを、強制的にさせようとするときこそ、あなたの幸せで健康な生活に反する行動に、絶対に誘われないように気をつけて下さい。褒め言葉が一種の賄賂です。そういうことばに耳を閉ざして、それに振り回されないように冷静に、落ち着いた気持ちで悠々と自分の道を歩き続けて下さい。道理をわきまえた賢明な男のように。喜びのため、ゆっくりとこころや体を通じて喜びを味わうために、人間はこの世に居るのです。仕事をするというのは(自分を酷使せずに)、その喜びを得られる程度で十分なのです。

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飛行機、電車、車のない時代には、遠い町に住む名医にかかりたいと思っても、治療のための長い旅行に出て、その医者のところを訪ねることのできる人はわずかでした。それでも望みの医者の助言が欲しいと思えば、手紙を書いて、治療のアドヴァイスを頼むしかありませんでした。そういう訳で、ホメオパシー医学の創立者であるハーネマンは、たくさんの「手紙患者」を抱えました。実はその手紙のやりとりに係る、たくさんのハーネマンの手紙が残っています。前にも一度ブログで紹介した、ボッシュ財団の医学歴史研究所には、これらの手紙が5.000通以上保管されています。当時の人々の生活、価値観、そしてホメオパシー治療の成り立ちに於いてもとても大事な資料です。

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